タカタ:今期は黒字化へ-前期は純損失796億円と3期連続の赤字

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  • 前期末の自己資本比率は7%に、16年3月末時点の27.5%から減少
  • 1日も早く再建協議整え解決したい-野村CFO

エアバッグの大量リコール問題に直面するタカタは10日、今期(2018年3月期)の純損益が90億円の黒字になる見通しだと発表した。生産効率の向上や経費削減で財務体質の強化に取り組むとしている。

  同時に発表した前期(17年3月期)の純損失は796億円と、前の期から赤字額は拡大。3期連続の赤字決算となった。米司法省と総額10億ドル(約1140億円)の司法取引で合意した関連費用を計上したことなどが響いた。前期の売上高は前の期比7.7%減の6625億円、営業利益は7.5%減の390億円だった。

  タカタ製のエアバッグ問題は、ホンダやトヨタ自動車などの主要顧客が14年6月に数百万台規模の搭載車両のリコールを実施して深刻化。その後もリコール対象の車両は拡大し、現在では約1億台となっている。資産から負債を差し引いた純資産は、16年3月末時点の1246億円から前期末は331億円に減少。自己資本比率も同期間に27.5%から7%まで落ち込んだ。

  タカタは昨年5月に再建に向けたスポンサー探しを開始。中国系の米自動車部品メーカー、キー・セーフティー・システムズ(KSS)を最有力候補に絞って交渉しており、早期の基本合意を目指している。

  都内で会見した野村洋一郎経理財務本部長(CFO)は、交渉が長引くなか「人材流出が従来に比べて多い」とし、事業に影響が出かねないと指摘。流出を防ぐためにも「1日も早く協議を整えて解決したい」と話した。

  同氏は昨年11月時点ではスポンサー選定を16年内に終えたいとし、裁判所が関与しない私的整理での再建を希望すると述べていた。この日の会見では交渉が長引いている理由について「まだ協議すべきアイテムが残っている」とし、合意の時期や希望する再建策については交渉中であることを理由に明言を避けた。

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