長期金利が1カ月ぶり高水準、日銀オペ結果で売り-中期ゾーンも重し

更新日時
  • 10年債利回り0.04%、5年債利回りマイナス0.125%に上昇
  • 中期債は以前ほど需給が締まる見方をしづらい-SMBC日興

債券相場は下落。長期金利が約1カ月ぶりの高水準となった。前日の米国市場で長期金利が一段と上昇する中、日本銀行による国債買い入れオペの結果を受けて売りが優勢だった。中期ゾーンへの売りも相場の重しになった。

  10日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいの0.03%で開始し、1ベーシスポイント(bp)上昇の0.04%と4月11日以来の水準を付けた。新発5年物131回債利回りは1.5bp高いマイナス0.125%と4月5日以来の水準まで売られた。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「10年ゾーンは日銀オペの落札利回りが前日の10年入札の平均利回りをやや上回り、若干の売りニーズを思わせる結果」と指摘。中期ゾーンについては、「来週の5年入札を控えたオペはきょうが最後で、入札に向けた調整とも言える。最近のオペ減額で以前ほど需給が締まるとの見方はしづらい」と述べた。

  長期国債先物市場で、中心限月6月物は前日比1銭高の150円79銭で開始し、150円82銭まで買われたが、その後は下落に転じた。午後は売り優勢の展開となり、150円67銭まで下落。結局は10銭安の150円68銭と、この日の安値圏で引けた。

  超長期ゾーンでは、新発30年物54回債利回りが横ばいの0.82%。新発20年物160回債利回りが一時1bp上昇の0.595%、新発40年物9回債利回りは0.5bp高い1.04%と、ともに約1カ月ぶりの高水準を付けた。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、11日の30年債入札について、「投資家のリスクテイクの程度を測るリトマス試験紙」とした上で、「0.8%台の利回りには一定の需要が存在しよう」との見方を示した。

  9日の米国債相場は続落。10年債利回りは1bp高い2.40%程度と約1カ月ぶり高水準で引けた。3年債入札不調や投資適格級の社債発行を受けて売りが優勢だった。

日銀買いオペ

日本銀行本店

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  日銀はこの日の金融調節で今月3回目の長期国債買い入れオペを実施。残存期間「1年超3年以下」が2800億円、「3年超5年以下」は3000億円、「5年超10年以下」は4500億円と、いずれも前回と同額だった。

日銀国債買い入れオペ結果はこちらをご覧下さい。

  SMBC日興証の竹山氏は、「3年超5年以下の買い入れ額は月間1.8兆円になる計算で、5年債の発行額2.2兆円をかなり下回ってきている」と指摘した。

  オペの応札倍率はいずれのゾーンも前回から低下したが、「1年超3年以下」と「3年超5年以下」は3倍を上回った。「5年超10年以下」は平均落札利回り差がプラス0.003%になった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE