きょうの国内市況(5月9日):株式、債券、為替市場

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●日本株4日ぶり反落、急伸反動と決算再開見極め-輸出、素材売られる

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  東京株式相場は4営業日ぶりに反落。前日に急伸し、年初来高値を付けた反動から売りが先行したほか、大型連休明けに再開した主要企業の決算発表を見極めようとの姿勢も強まった。輸送用機器など輸出株、鉄鋼や非鉄金属など素材株中心に安い。半面、今期純利益計画を上方修正したドンキホーテホールディングスなど小売株のほか、建設や医薬品株など内需セクターは相対的に堅調。株価指数の下げ幅は限られた。

  TOPIXの終値は前日比4.09ポイント(0.3%)安の1581.77、日経平均株価は52円70銭(0.3%)安の1万9843円。

  明治安田アセットマネジメントの杉山修司チーフストラテジストは、「ファンダメンタルズの堅調さは織り込まれ、さらに株価を一段と押し上げる材料に欠ける」と指摘。全体として良好な国内企業決算は下支え要因だが、「期待されていたトランプ米政権の政策が出ない限り、米長期金利の上昇や円安、日本株高のさらなる進行は見込みにくい」との認識を示した。

  東証1部33業種は輸送用機器、鉄鋼、非鉄金属、海運、鉱業、証券・商品先物取引、化学、不動産、銀行など21業種が下落。空運や金属製品、建設、医薬品、パルプ・紙、小売など12業種は上昇。売買代金上位では、今期の営業利益見通しが市場予想を下回ったSUBARUのほか、トヨタ自動車や東京エレクトロン、コマツ、三菱商事、新日鉄住金が安い。半面、東芝や東京電力ホールディングス、IHI、小野薬品工業は高い。

  • 東証1部の売買高は19億9090万株。売買代金は2兆6103億円
  • 上昇銘柄数は918、下落は950

●債券は下落、米長期金利上昇や円安が重し-10年入札順調で下値限定的

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  債券相場は下落。前日の米国市場で長期金利が上昇した流れを引き継いだことに加え、ドル高・円安の進行を背景に超長期ゾーンを中心に売り圧力が掛かった。半面、この日実施の10年国債入札で最低落札価格が市場予想を上回ったことを受けて、長期ゾーンは下げ幅を縮めた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭安の150円79銭で開始し、一時は150円76銭まで水準を切り下げた。午後に入札結果が発表されると2銭高まで上昇する場面も見られたが、上値は重く、結局は4銭安の150円78銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、10年債入札について、「利回りはそんなに調整していなかったが、日銀の買いが強力だということでだいぶサポート要因にはなっている。しっかりした結果だった」と指摘。一方、「海外市場で一気に売り材料が出る可能性が警戒される上、円安の状況下で金利低下が進めば日銀が買い入れを減らすリスクもあり、上値を追っていく展開にはなりにくい」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から1ベーシスポイント(bp)高い0.035%と、4月12日以来の高水準で開始。入札結果発表後は0.03%で推移した。超長期債が安い。新発20年物160回債利回りは1.5bp高い0.59%、新発30年物54回債利回りは2bp高い0.825%、新発40年物9回債利回りは2bp上昇の1.035%と、いずれも約1カ月ぶりの水準まで売られた。

  財務省が実施した10年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円67銭と市場予想の100円65銭を上回った。小さければ好調さを示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と昨年11月以来の水準に縮小した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.76倍と前回の3.96倍から低下した。

●ドル・円、約2カ月ぶり高値を更新-米長期金利上昇が追い風

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が3月15日以来の高値を更新した。米長期金利の上昇を追い風にドル買い優勢の展開となった。

  午後4時24分現在のドル・円は前日比0.3%高の113円59銭。金融機関からの仲値公示が集中する午前10時前後に前日の高値113円30銭を8銭超えた後は伸び悩む場面もあったが、欧州勢が加わる午後の取引終盤にかけて再び買い圧力が強まり、約2カ月ぶりとなる113円64銭を付けた。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は「ドル・円の上昇には米長期金利の上昇が寄与した」と説明。「前日の米金利上昇は米ファンダメンタルズというよりも、社債の発行や米国債の入札を控えた需給要因による債券売りが影響している。米長期金利は一時の低下から正常化していく流れにあり、ドルも上がりやすくなっている」とみている。

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