高齢化進むアジア、2050年までに人口増加が止まる見通し-IMF

  • 高齢化は日本の成長率を今後30年にわたり最大1ポイント押し下げか
  • アジアの一部は豊かになる前に老いてしまう恐れあると警告

国際通貨基金(IMF)は8日発表したアジア太平洋地域の経済見通しで、急速に進む高齢化により、アジアは世界最大の労働力供給源から、労働力をむしろ減らす方へとシフトしつつあると分析した。

  IMFは、いわゆる「人口の配当」がマイナスに転じれば、世界成長ばかりか、最も高い伸びを示しているアジアの経済成長が圧迫されると警告した。

  日本では既に人口の伸びがマイナスとなっているが、IMFの推定によると、アジア全体としては2050年までに増加が止まる見通しであり、全人口に占める労働年齢人口の割合は既にピークに達したもようだ。65歳以上の人口の割合は50年までに現在の約2.5倍となると予想され、東アジアに限ればよりハイペースで高齢化が進む見込みだ。

  IMFは「アジア各国は、多くの先進国と比べて、高齢化社会に政策を対応させるための時間的余裕があまりない。アジアの一部は豊かになる前に老いてしまう恐れがある」と指摘した。

  経済成長に関しては、高齢化は日本の経済成長率を今後30年にわたり、最大1ポイント押し下げ得ると分析。中国、香港、韓国、タイの押し下げ幅は0.5-0.75ポイントとなり得るとする一方で、インドやインドネシアに関しては0.1ポイントと推計している。

原題:Parts of Asia Will Grow Old Before Getting Rich, IMF Warns(抜粋)

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