NY外為:ドルが上昇、トレーダーは均衡水準や新たな材料を模索

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8日のニューヨーク外国為替市場でドルが主要10通貨全てに対して値上がりした。米国債市場で10年債利回りが上昇したことが背景にある。先週発表された米雇用統計が強い数字となったほか、フランスの選挙通過でリスクが消失したことを踏まえ、市場は新しい材料と均衡水準を模索している。

  フランス大統領選の決選投票で独立系のマクロン前経済・産業・デジタル相が勝利し、ユーロが昨年11月以来の高値に上昇するとトレーダーは早々と利益を確定した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は4月12日以来の高水準に上昇した。市場の関心は次回連邦公開市場委員会(FOMC)と欧州で予定されている次の選挙へと移った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.5%上昇して1ドル=113円26銭、対ユーロでは0.7%上昇して1ユーロ=1.0924ドルとなっている。    

  フランスの大統領選挙が終了し、トレーダーは来月実施される議会選挙の動向を見極めることになる。マクロン氏が選挙で勝利したものの、同氏の政党は国民議会(下院)でどれほど支持を得られるかは不透明のままだ。

  英国では6月8日に総選挙が実施される。この日は欧州中央銀行(ECB)の金融政策決定会合の日でもある。さらに米国では翌週に連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。アナリストの間では25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げ見通しが強い。

  朝方のドルは112円40銭まで下げる場面もあった。国内トレーダーによると、ゴールデンウィーク中の円下落を受けて利益確定のドル売りやヘッジに動いたのが背景だ。

原題:Dollar Gains as Traders Seek Equilibrium Levels, Fresh Drivers(抜粋)

(相場を更新し、第3段落以降を追加します。.)
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