ドイツ銀とウニクレディト、AT1債が額面回復-増資で懸念沈静化

欧州金融市場の昨年のパニックの主役だった高リスクの銀行債が、約2年ぶりに額面をほぼ回復した。

  ブルームバーグのデータによれば、ドイツ銀行の17億5000万ユーロ(約2160億円)相当のその他ティア1債(AT1債)は8日、額面1ユーロに対して0.996ユーロと2015年8月以来の高値で取引された。10億ユーロのウニクレディト債(表面利率6.75%)は先週、額面を上回った。昨年は一時0.7ユーロまで売り込まれていた。

  両行は合わせて210億ユーロの増資を実施。AT1債のクーポン支払いや償還について投資家の懸念が沈静化した。法的費用と不良債権の増加、余剰資本の不足で支払いが不可能となる懸念から昨年は業界全体でAT1債が売られた。

  アルジェブリス・インベストメンツの資産運用者、セバスチャノ・ピッロ氏は、両行は「母体を安定化させた。資金調達の妨げとなりつつあった問題を認識した」とコメントした。

原題:Risky Bank Bonds That Sparked Market Selloff Recovering to Par(抜粋)

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