北欧最大のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社、スウェーデンのEQTパートナーズは、市場の大変動が近づいていると予測し、その影響から資産を保護するために最も安定した業界に目を向けている。

  EQTのトマス・フォンコッホ最高経営責任者(CEO)兼マネジングパートナーはストックホルムの本社で行われたインタビューで、中央銀行がバランスシート縮小に動く必要があるほか、政治的なリスクが高まる状況となっており、市場はかなり大きな衝撃に向かっているように見えると発言。異なる資産クラスの縦一列の動きは、投資家が隠れる場所がほとんどないことを意味していると述べた。

  フォンコッホ氏は「嵐がやって来ると予想される」ため、EQTは企業のポートフォリオ調整で可能な対応行っていると説明し、「竜巻警報が出ており、われわれは米中西部のプレーリーにいる。その襲来に備える必要がある」と語った。

日銀のバランスシート縮小もリスク要因か
日銀のバランスシート縮小もリスク要因か
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  同氏は米連邦準備制度と欧州中央銀行(ECB)、日本銀行のバランスシートが歴史的な水準まで拡大していることに言及し、いずれもある時点でバランスシートの縮小に動き、日米欧の経済から資金を吸収する必要が出てくると分析。トランプ米大統領が重要な法案を議会で通過させることに失敗した場合、市場が反転する可能性にも懸念を示した。

  フォンコッホ氏は「変化を公約した人物が何も変えることができず、他の全ての人々と同じようにワシントンで身動きが取れなくなれば、経済界がトランプ氏に盾突く」リスクが存在すると指摘し、「それは面白いイベントになるだろう」と語った。

  EQTは不動産やインフラ関連の非公開企業に投資し、同社が選好する安定した業界には、ブロードバンド(高速大容量)インフラやヘルスケア(医療保健)サービスが含まれる。フォンコッホ氏は医療保険制度について、「改革が必要であり、民間セクターの関与なしには実行できない」と述べた。EQTはヘルスケア関連企業に患者の医療経験の評価・分析ツールを提供するプレス・ゲイニーを23億5000万ドル(現在の為替レートで約2650億円)で昨年買収した。
  

原題:A Storm Investors Can’t Hide From Is Brewing, EQT Partner Says(抜粋)

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