シンガー氏のヘッジファンド、24時間で目標の50億ドル確保-関係者

  • 相場はまるで「コイルばね」、8年余りの金融緩和でとシンガー氏
  • 価格修正に向かう市場の力はいつか発散されるとみて投資機会狙う

資産家ポール・シンガー氏は自身のヘッジファンド向けに24時間ほどで50億ドル(約5640億円)の資金を確保したと、事情に詳しい関係者2人が明らかにした。同氏が運営するエリオット・マネジメントにとって、過去最大規模の調達という。

  同社は「投資家信頼感が損なわれ、このところの相関性や前提が機能しなくなり、価格が急激に(しかも、間違った方向に)変化する際に」生じるであろう大きなチャンスを有効に活用するため、手元に資金を持つ必要があると、顧客に説明した。この説明文をブルームバーグ・ニュースが閲覧した。  

ポール・シンガー氏

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

  非公開情報だとして匿名で語った関係者の1人によると、エリオットは今月3日に新規資金受け入れを開始した。その翌日には目標金額だった50億ドルの確約を得て、現在はそれ以上の投資家資金受け入れを断っている 状況が、別の説明文で明らかになっている。関係者の1人によれば、3日よりも前にエリオットに対しては、新規および既存の顧客から資金提供の意思が示されていた。

  同社の広報担当、マイケル・オルーニー氏はコメントを控えた。

  今回確約を得た資金は、向こう2-3年に実際に運用される可能性がある。こうした資金調達方法はヘッジファンドには典型的で、ファンドは機会が熟すのを待ってから投資に回す。エリオットの運用資産は現在328億ドルで、これには今回確保した50億ドルは含まれていない。

  シンガー氏は顧客への説明で、8年以上に及ぶ金融緩和で世界中で価格がゆがんでいるとの見方を示し、「相場はコイルばねに似た状況かもしれない」と指摘。「市場にたまっているであろう価格修正に向かう力をどんな要因やイベント、行動の組み合わせが発散させるかは正確には分からないが、金融市場にここまで大きな(かつ不相応な)自己満足感があったことはこれまでの経験から言うとなかったと思う」と付け加えた。

原題:Paul Singer’s Flagship Fund Raises $5 Billion in 24 Hours (2)(抜粋)

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