ヘッジファンド原油買い越し、OPEC減産効果打ち消す急落前に減少

  • 資産運用会社のWTI原油買越残高、5カ月ぶり低水準
  • 原油相場の急落前に買いポジション減り、売りポジションは増加

ヘッジファンドはぎりぎりのタイミングで原油市場から脱出した。

  ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油相場は4日急落し、石油輸出国機構(OPEC)による減産合意にけん引されていた上昇分が打ち消された。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、資産運用会社はその前に相場上昇を見込む買い越しを20%減らしていた。現在では次の上昇に備えて十分に態勢を整えている可能性がある。

  シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク)のエネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は電話インタビューで、「これらの資産運用会社がもはや過度に投資していない状態に移行しつつある。これによって再び買いに動き始める可能性が出てきた」と指摘した。

  米シェールオイル生産会社が増産を進め、OPECが原油供給過剰を緩和できていないとの見方が強まる中、原油相場は4日急落。2014年の相場急落につながったのと同様のパターンが繰り返されている可能性があるとの懸念が投資家の間で高まり、米国を拠点とする石油生産会社の株価も急落した。資産家の石油採掘業者ハロルド・ハム氏は今年先に同業者に対し、増産について「慎重な」アプローチを取る必要があると指摘。さもなければ、新たな供給過剰を生み出すリスクがあると述べていた。

  CFTCのデータによれば、ヘッジファンドによる原油の先物とオプションの買越残高は2日終了週に20万3104枚。買いポジションが約7%減少する一方、売りポジションは37%増加した。前週も26%増えていた。  

原題:Hedge Funds Bail Just Before OPEC-Driven Oil Rally Evaporates(抜粋)

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