メルケル首相のCDU、北部の州議会選で勝利-連邦議会選に弾み

更新日時
  • SPDを抑えてシュレスウィヒ・ホルシュタイン州の第1党に
  • 14日には人口最大のノルトライン・ウェストファーレン州議会選挙

メルケル首相

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

7日投開票のドイツのシュレスウィヒ・ホルシュタイン州議会選挙で、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が、社会民主党(SPD)を抑えて第1党となった。同州で政権を担当してきたSPDにとって痛手となり、首相が9月の連邦議会選挙を前に勢いを盛り返していることをあらためて示した。

  14日には連邦議会選挙の行方を占う大きな前哨戦となるノルトライン・ウェストファーレン州議会選挙が行われる。同州の人口は約1800万人とドイツ最大で、SPDが政権を担っている。メルケル氏の4選阻止を目指すシュルツSPD党首の地元でもある。

  テネオ・インテリジェンスのアナリスト、カーステン・ニッケル氏(ブリュッセル在勤)は電話取材に対し、今回の結果は「SPDにとって最悪だ。SPDは中道に寄るのか、基盤を左に移すのか分からないでいる。メルケル首相はこうした状況をうまく利用している」と分析した。

  シュルツ氏が1月に党首に就任してからSPDの支持率は急上昇していたが、北部にある人口280万人のシュレスウィヒ・ホルシュタイン州の議会選挙結果は、同党が勢いを失いつつあることを示している。部分的集計に基づく公共放送ARDの予測によれば、CDUの得票率は33%強と、2011年の前回選挙に比べて2.5ポイント上昇。SPDは約4ポイント低下して26.5%だった。

  シュルツ氏はベルリンで記者団に対し、「SPDにとって悲しい選挙の夜となった」と語った。

  世論調査によると、ノルトライン・ウェストファーレン州議会選挙はCDUとSPDの接戦となる見込み。全国調査では、CDUを中心とする勢力が最大8ポイントリードしている。

  シュレスウィヒ・ホルシュタイン州議会選挙でのSPDの得票は、選挙前の世論調査が示していた数字よりも落ち込んだ。同州でSPDと連立を組む緑の党の得票率は約13%、自由民主党は11%、難民受け入れに反対する「ドイツのための選択肢」(AfD)は約6%となったもよう。今回の結果を受け、同州では自由民主党が参加するSPD主導の政権や、CDU主導の新たな連立政権などが可能性として考えられる。

原題:Merkel Party Wins State Vote as Re-Election Momentum Gains (1)(抜粋)

(アナリストやSPD党首のコメントを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE