「君の名は。」の米配給手がける会社にハリウッドが大注目

Source: Funimation Films
Source: Funimation Films

米アマゾン・ドット・コムのウェブサイトを見れば、ハリウッドの映画会社がアニメ制作・配信会社の米ファニメーション・プロダクションズに注目する理由が分かるだろう。

  ファニメーションが米国での配信を手掛けるテレビアニメ「ドラゴンボールZ」のDVDは、全9シーズンのセット価格が米アマゾンのサイトで231ドルと、縮小が続くDVD市場では異例の高額で売られている。人気テレビ番組「となりのサインフェルド」の全シーズンのDVDセット価格は55ドルでしかない。ファニメーションは「君の名は。」など日本のアニメ映画の米国配給も手掛ける。「君の名は。」は公開以来、世界で3億5400万ドル(約400億円)の興行収入を生み出している。

  米コムキャスト傘下のユニバーサル・ピクチャーズと、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントがファニメーション買収案を検討したと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者の1人によれば、ユニバーサルは検討の末、買収案を提示しないことを決めたという。関係者らは内部事情に関することだとして匿名を条件に語った。ユニバーサルはファニメーションが手掛けたDVDの販売で同社と複数年の契約を結んでいる。一方ソニーは、ファニメーションとストリーミング事業で提携している。

  ユニバーサルとソニーによるファニメーション買収への関心は、熱心なファン層を持つ新たな素材が求められるハリウッドへのプレッシャーを浮き彫りにしている。アニメのライセンス供与や作品の英語吹き替えも手掛けるファニメーションは、劇場公開とホームビデオ事業の成長という、ハリウッドの映画会社が求めるものを持ち合わせている。

  ファニメーションは発表文で、さまざまな企業から買収の打診を受けており、提案を検討していることを確認した。

原題:‘Dragon Ball’ Importer Funimation Said to Tempt Universal, Sony(抜粋)

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