FOMC:政策金利を0.75~1%で維持-景気減速は「一過性」

更新日時
  • 「消費を支えているファンダメンタルズは引き続き堅調」
  • 金利据え置きは全会一致の決定、6月利上げの可能性残る

米連邦公開市場委員会(FOMC)は2、3 両日に定例会合を開き、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.75-1%のレンジで維持した。米経済が第1四半期に減速したことについては、「一過性」のものであるとの認識を示し、経済見通しへの短期的なリスクについても「おおよそ均衡しているように見受けられる」と記述した。

  第1四半期の実質国内総生産(GDP)が前期比年率で0.7%増にとどまったことについて、声明は「第1四半期の成長減速は一過性のものとなる可能性が高い」と指摘した上で、「金融政策スタンスの漸進的な調整により経済活動が緩やかなペースで拡大していく」と記述、年内あと2回とされる利上げ予測に変更がないことを示唆した。

  ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト、ウォード・マッカーシー氏は「1四半期のさえない経済成長や1カ月の弱いインフレ指標で、6月と9月の利上げ、12月のバランスシート正常化開始という、最近浮上してきた見通しが変わることはないというメッセージを当局は送りたかったのだろう」と述べた。

  バランスシート政策変更に関する示唆は全くなかった。当局内では4兆5000億ドルの保有証券をどのように縮小し始めるかを巡って議論されており、当局者は年内に縮小計画を発表する意向を明らかにしている。経済状況次第だが、年末までに縮小を開始する可能性もある。

  3月の失業率は4.5%と、当局者が「雇用の最大化」という責務に一致するとみなす水準近く、あるいはその水準を下回っている。さらに、雇用の拡大が続いており、第1四半期の月間雇用者数は平均で17万8000人増加。賃金の伸びも上向き始めており、労働市場のひっ迫を示している。

  インフレ率は当局が目標とする2%近くにある。FOMCのインフレ目標の基準とされる米個人消費支出(PCE)価格指数は3月に前年比1.8%上昇と、前月の2.1%上昇から0.3ポイント低下した。食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は1.6%上昇(前月1.8%上昇)に伸びが鈍化している。

  声明は「前年比ベースでのインフレ率はここ最近、委員会の中長期的な目標である2%に近い水準で推移してきた」とした。家計支出については「控えめな伸びにとどまった」としながらも、「消費の継続した伸びを支えているファンダメンタルズは引き続き堅調だった」と指摘した。

  パンセオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は顧客向けのリポートで、「声明は第1四半期の成長減速を米金融当局が深刻に捉えていないことを極めて明らかにした」と指摘した。

  政策金利の据え置きは全会一致だった。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の会合後の記者会見はなかったが、5日には議長を含む複数の当局者の発言が予定されており、今回の決定について詳しく説明する機会となり得る。

  次回の定例FOMC会合は6月13-14日に開催され、四半期ごとの経済予測も発表される。会合後にはイエレン議長の記者会見も予定されている。

 
原題:Fed Keeps Rates on Hold as Slowdown in Growth Seen Temporary (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE