EU:「交渉指令」案を公表-初期協議の範囲限定、英国に厳しい姿勢

欧州連合(EU)は英国の離脱交渉で、初期段階の協議を離脱条件のみに絞る方針を打ち出した。メイ英首相は将来の貿易協定と並行して協議を進めたい考えだが、この野望を打ち砕く形になる。

Michel Barnier, right, on May 3.

Photographer: Virginia Mayo/AP Photos

  EU側の交渉責任者を務めるミシェル・バルニエ氏は3日、協議の具体的な進行方針が盛り込まれた「交渉指令」案を公表。英国のEUに対する支払い義務、在英EU市民の権利、アイルランドとの国境問題で合意への「確固とした基盤」を形成することがまずは必要だと主張した。

  バルニエ氏は記者団に対し「英国のEU離脱は市民の生活に大きな影響を及ぼさないとか、交渉は痛みを伴わず速やかにまとまる、といった幻想が一部で作り出されているが、そうはならない」と述べて協議の複雑さを強調し、速やかかつ容易に合意が成立するとの期待に冷や水を浴びせた。

  交渉指令案は英国を除くEU27カ国の承認が必要で、22日の会合で承認される見通し。両者の離脱協議は6月8日の英総選挙後すぐに開始されることになっている。

原題:EU Brexit Chief Barnier Rejects Immediate Transition Negotiation(抜粋)
EU Brexit Chief Barnier Takes Tough Opening Line on Talks (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE