アジア開銀:インフラ投資担い半世紀、横浜で4日から年次総会

  • 中国主導のAIIBが台頭、加盟国・地域数でADBを上回る
  • 膨大なインフラ需要を背景に、競争と共同が同時進行-AIIBと

アジア開発銀行(ADB)は4日から7日にかけて、50回目の節目にあたる年次総会を横浜市で開催する。日本国内では2007年に京都市で行って以来、10年ぶり。

  1966年創設のADBは日本と米国が主導し、半世紀に渡りアジアにおけるインフラ構築の資金源としての役割を果たしてきたが、この分野では近年、中国主導で発足したアジアインフラ投資銀行(AIIB)が存在感を増している。AIIBは今年3月、加盟国・地域が合計70となると発表、ADBの67を上回った。AIIBとはアジアでのインフラ資金提供で競合する一方で、共同プロジェクトも進めている。

  戦略国際問題研究所アジア経済上席アドバイザー、マシュー・グッドマン氏はADBとAIIBの間には競争が存在するが、実際よりも誇張されがちだと指摘した上で、アジアのインフラ整備需要が膨大なのでどちらも「単独では近い将来市場を独占することはできないだろう」と語った。

  ADBによると、アジアの新興経済が成長を維持するためには、30年までにインフラ投資を最大26兆ドル(約2915兆円)必要としている。ADBは2年前にAIIBの台頭に対して存在感を確保するねらいから、年間融資枠の拡大を発表。年間業務総額は16年に初めて300億ドルを超えた

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