5月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル小幅安、FOMC声明前で薄商い-加ドルが下落

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が小幅に下落。ドルは対円では小幅高となった。カナダ・ドルは原油相場の下落などを手掛かりに米ドルに対して値下がりし、1年2カ月ぶり安値を付けた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合終了を3日に控える中、為替市場は薄商いとなった。市場参加者の間では、政策金利の変更は見込まれていないものの、声明に6月利上げのヒントが盛り込まれているかどうか探る動きになりそうだ。FOMCが政策判断に関してデータ次第という姿勢を繰り返し表明する中、第1四半期の実質国内総生産(GDP)成長率は市場予想を下回った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。ドルはカナダ・ドルに対して0.2%高の1米ドル=1.3709カナダ・ドル。一時1.3758カナダ・ドルと、2016年2月以来の高値を付けた。

  ドルは円に対して0.1%高の1ドル=111円99銭。ドルは対ユーロでは0.3%安の1ユーロ=1.0930ドル。

  市場は経済情勢に関する新たな手掛かりを得ようと3日発表されるADP民間雇用者数や5日発表の政府の雇用統計に目を向けている。エコノミスト調査の中央値では4月のADP民間雇用者数は17万5000人増、政府発表の4月の非農業部門雇用者数は19万人増がそれぞれ見込まれている。3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は9万8000人増と市場予想を大きく下回った。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続落し、約1カ月ぶり安値。これも材料にカナダ・ドルは大きく値下がりした。

  ドルは対円で一時6週ぶり高値となる1ドル=112円31銭を付けた。ただ自動車販売統計の発表後に米10年債利回りがこの日の最高水準から低下したため、ドルは上げを縮めた。
原題:Dollar Marks Time as FOMC Meets; Loonie Falls to 14-Month Low(抜粋)

◎米国株:小幅高、ナスダック4日続伸-イベント控え様子見

  2日の米株式相場は小幅高。企業決算が楽観的な経済見通しを後押しした。重要イベントを控えて様子見気分が強かった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2391.17と、過去最高値に一段と近づいた。ダウ工業株30種平均は36.43ドル(0.2%)高い20949.89ドル。ナスダック総合指数は0.1%高の6095.37で、前日に続き過去最高値を更新した。

  1-3月(第1四半期)の米経済成長率が予想より弱かったことを踏まえ、投資家は米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表(3日)と4月の米雇用統計発表(5日)を注視している。この日は午後に前日比プラスに転じたが、こうした重要イベントを控えて積極的な持ち高の形成が手控えられる中、伸び悩む展開となった。
  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのストラテジスト、クラウディオ・パイロン氏は顧客向けリポートで、「リスク資産が堅調に推移しており、投資家は明らかに強気だ」と指摘。「それでも弊社としては慎重姿勢を勧める。特に今月は『5月は売るべし』というフレーズで悪名が高い」と続けた。

  この日のS&P500種セクター別では資本財・サービス、情報技術、ヘルスケアが上昇。一方、生活必需品とエネルギーは下げた。

  個別銘柄では、フォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)がそれぞれ4.4%安と2.9%安。4月の米販売台数がアナリスト予想を超える減少となったことで売りが膨らんだ。アップルは引け後に決算を発表。4-6月(第3四半期)売上高の会社予想はアナリスト予想を下回った。同社は増配を発表した。

  出来高を集めたのはエンジンメーカーのカミンズや半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ハンドバッグのコーチなど。1-3月の1株利益と売上高が市場予想を大きく上回ったカミンズは6.1%高で終了した。
原題:U.S. Equities Advance as Tech Stocks Rally for Fourth Session(抜粋)
原題:U.S. Stocks Edge Higher, Bonds Rise as Oil Slips: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:上昇、利回り差スティープ化-エネルギー株安受け

  2日の米国債は上昇。イールドカーブのブル・スティープ化が進んだ。ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が下落したほか、株式市場でエネルギー株が下げたことも影響した。

  5年債と30年債の利回り差は一時1.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し、昨年12月以降で初めて、節目となる200日移動平均を大きく上回った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4bp低下して2.28%となっている。

  海外のリアルマネーが長期債の上昇に乗じて売りを出したこともイールドカーブのスティープ化につながった。

  前日の米国債は下落。ムニューシン米財務長官の発言が影響した。長官は「財務省は超長期債を検討しており、作業部会が実際に精査している」と述べ、「財務省の立場から言うと、超長期債は米国にとって完全に理にかなったものとなるだろう」と続けた。

  ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は、米国が超長期国債の導入前に30年債の入札規模を引き上げるとの見方を維持している。

  ニューヨーク原油先物市場で取引されるWTI先物は大幅続落し、約1カ月ぶり安値をつけた。3日に発表される週間在庫統計を控え、ガソリンと留出油の在庫は増加したとの見方が広がっている。原油在庫は減少が予想されている。
原題:Treasuries Bull Steepen, Extend Gains After Late Stock Slide(抜粋)
U.S. Stocks Edge Higher, Bonds Rise as Oil Slips: Markets Wrap(抜粋)
Oil Falls as U.S. Crude Supply Glut Seen Shifting to Fuel Tanks(抜粋)

◎NY金:小反発、米自動車販売が減少で-FOMC結果控え

  2日のニューヨーク金先物相場は小幅反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.1%高の1オンス=1257ドルで終了。一時は1252.60ドルを付ける場面もあった。

  自動車メーカー各社が発表した4月の販売統計によれば、フォードやフィアット・クライスラーなど大手メーカーで販売台数が軒並み減少、金に逃避の買いが入った。

  トレーダーらは「ファンダメンタルズのデータ」を注意深く見ている-プレステージ・エコノミクス(テキサス州)のジェーソ ン・シェンカー社長。「自動車販売の数字は懸念要因だ」。

  銀先物は11営業日続落と、2001年以降で最長の連続安。ニューヨーク商業取所(NYMEX)のパラジウムは下落、プラチナも値下がりして終値では昨年12月30日以来の安値。
原題:Gold Rises From 3-Week Low as Auto Sales Slump Before Fed Meets(抜粋)

◎NY原油:大幅続落、ガソリン・留出油の在庫増加を警戒

  2日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続落し、約1カ月ぶり安値。3日に発表される週間在庫統計を控え、ガソリンと留出油の在庫は増加したとの見方が広がっている。原油在庫は減少が予想されている。

  エナジー・アナリティクス・グループ(フロリダ州ウェリントン)のディレクター、トーマス・フィンロン氏は電話取材に対し、「統計発表の週間サイクルが始まる」と述べ、「発表まで相場は大きく動く可能性がある。発表後も同様だ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比1.18ドル(2.42%)安い1バレル=47.66ドルで終了。ロンドンの北海ブレント7月限は1.06ドル(2.4%)下げて50.46ドル。
原題:Oil Falls as U.S. Crude Supply Glut Seen Shifting to Fuel Tanks(抜粋)

◎欧州株:上昇、2015年以来の高値-好決算でBPに買い

  祝日明けで取引を再開した2日の欧州株式市場は上昇し、指標のストックス欧州600指数がほぼ21カ月ぶりの高値を付けた。ディフェンシブ銘柄が買われたほか、英国の石油会社BPと同資産運用会社アバディーン・アセット・マネジメントの決算がそれぞれ市場予想を上回ったことも相場を後押しした。

  ストックス欧州600指数は前営業日比0.8%高の389.53で終了。テクノロジーや建設、不動産が上昇を主導したが、鉱業は軟調だった。同指数は先週、フランス大統領選の第1回投票の結果を好感し、2015年8月以来の高値に達していた。

  個別では、BPが1.6%高。1-3月(第1四半期)は原油価格の上昇とコスト削減が寄与し、利益が市場予想を上回った。アバディーンは4.3%上昇。上期(2016年10月ー17年3月)に資金流出が鈍化し、収入は市場予想以上だった。

  アラ・ハームズワース氏らバーンスタインのストラテジストはリポートで、世界的なリフレトレードが続くとし、欧州株が向こう1年で14%上昇する可能性があると指摘。ユーロ圏の銀行株に対する投資判断を「アンダーウエート」から「オーバーウエート」に引き上げた。
原題:Europe Stocks Rally to 2015 High as BP, Aberdeen Rise on Results(抜粋)

  

◎欧州債:小幅下落、イタリア超長期債に新規発行観測で売り

  2日の欧州債市場では、ユーロ圏加盟国の国債が小幅に下落。この日は比較的薄商いだった。イタリアの超長期債が断続的に売られ、他銘柄に比べ下げ幅が大きかった。近い将来に期間の長い国債が発行されるとの観測が依然続いた。

  ドイツ債では大口のブロックトレードが入り、5年物と10年物のスプレッドがややフラット化。複数のトレーダーによると、ドイツ10年債に対してフランス債を買う需要も見られた。

  フランス10年債と同年限のドイツ債とのスプレッドは約3bp縮小。原題:Core Steady, Long-End Italy Heavy; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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