PIMCO:アジアのドル建て債、リスクを警告-起債急増で質劣化

  • 日本を除くアジアの借り手、年初来の調達は前年同期の倍以上
  • 質の劣るクレジット、高利回りで買われている-ムケルジー氏

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)でアジアのクレジットリサーチを統括しているラジャ・ムケルジー氏は、アジアのドル建て債市場への強気な見方を後退させている。起債が記録的な水準に膨らんでおり、脆弱(ぜいじゃく)な借り手によるリスクが高まっているという。

  同氏は「特に高利回り債など、アジアクレジットを昨年のように激しくは買いと見なしていない」と述べ、アジアのドル建て債はバリュエーションが「タイト」で、投資家はファンダメンタルズよりもむしろ利回りを重視しているとして、「そこに多くのリスクがある」と指摘した。

  日本を除くアジアの借り手は今年に入り1064億ドル(約11兆9000億円)を調達。前年同期の495億ドルの倍以上の規模だ。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によれば、投資不適格(ジャンク)級社債の平均利回りプレミアムは昨年末以後91ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、9年ぶりの低水準に近づいた。

  記録的な低金利あるいはマイナス金利が外債投資を促しており、アジアの富裕層は欧州のサッカーチームに関連する証券から、レバレッジを働かせた高利回りのウェルスマネジメント商品に至るまで、あらゆる金融商品を買い入れている。ムケルジー氏は「利回りを維持してもクレジットの質が劣化すればリスクとなる。クオリティーが低めの多くのクレジット商品がオフショア市場で、利回りが高いという理由で買われている」と警告した。

原題:Pimco Warns of Credit Risks as Asia Bond Sales at Record (1)(抜粋)

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