【個別銘柄】好業績ヤマハや島精機が急伸、日揮やJディスプは大幅安

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2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ヤマハ(7951):前日比17%高の3630円。2018年3月期営業利益は前期比9.5%増の485億円の見通しと1日に発表。市場予想は468億円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、営業利益計画は同証予想の453億円やコンセンサスを上回り、ややポジティブと評価。電子ピアノの高価格帯新モデルが5月より順次発売され、第1四半期から商戦時期にかけ収益性向上が期待されるとした。同証想定よりも早い業績の切り返し、今期は増配計画も発表されており、株価は上昇するとみる。

  島精機製作所(6222):700円(17%)高の4805円でストップ高。17年3月期営業利益は前の期比95%増の113億円だったと発表。18年3月期営業利益は前期比33%増の150億円と、市場予想の128億円を上回る見通しを示した。いちよし経済研究所の高辻成彦アナリストは、前期第4四半期は受注が減少するとみていたが、アジア向けを中心に想定以上に横編機の受注環境が良かった、と電話取材で語った。

  日揮(1963):7.2%安の1804円。17年3月期は営業損益が220億円の赤字となったもよう、と2日午後に発表。従来計画は95億円の赤字、市場では6億円の黒字が見込まれていた。中東で進行中の石油精製プラント建設工事では、工事会社の財務悪化の影響などに伴う納期の遅延が予測され、コストの大幅増加を見込む。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、同社に対し業績安定感が醸成されていたと推測するだけに、度重なる下方修正で評価や業績信頼度が低下する可能性があると指摘した。

  ジャパンディスプレイ(6740):6.2%安の229円。17年3月期営業利益は前の期比11%増の185億円になったもようと発表。一部製品の立ち上げに時間要し製造コスト上昇、従来計画の230億円を下回った。未定だった期末配当は無配とした。SMBC日興証券は、中華スマートフォン向けで歩留まり高まらず、機会損失と製造コスト上昇によるミックス悪化とコスト増が営業利益下振れの背景にあるもようと分析。度重なる経営陣の変更は現場力を削ぎ、成果の顕在化の遅れが続く状況を脱するのはより困難になりつつあるとみる。

  百貨店株:J.フロント リテイリング(3086)が3.9%高の1653円、エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)は2.5%高の1941円、高島屋(8233)は2.4%高の1057円など。各社が1日に発表した4月の売上高速報値は、Jフロントの百貨店事業の合計が前年同月比1.1%増、H2Oリテの阪急阪神百貨店は2.8%増、高島屋は単体売上高が3.1%増だった。野村証券は、売上高の回復基調が鮮明になったと指摘。昨年来の円安・株高を背景に国内消費者向けの売り上げが底打ちする中、免税売り上げのかさ上げ効果が増収に直結と分析する。

  GMOペイメントゲートウェイ(3769):700円(14%)高の5620円でストップ高。16年10月-17年3月期営業利益が前年同期比35%増の25億3600万円だったと発表。大型案件の獲得で決済代行サービス拡大などが売上高増に貢献した。同時に17年9月期売上高計画を従来の188億円から前期比68%増の204億円に上方修正した。モルガン・スタンレーMUFG証券は、投資判断を「アンダーウエート」から「イコールウエート」に引き上げた。情報流失の対策はほぼ完了し、その他必要なシステム改修も順調な進捗(しんちょく)を確認、収益拡大路線への回帰は早いとみる。

  ポーラ・オルビスホールディングス(4927):2.9%高の2708円。1-3月期営業利益は前年同期比2.5倍の91億2700万円だったと発表。しわ改善を期待できる薬用化粧品「リンクルショット メディカル セラム」が好調だった。同時に通期営業利益計画を310億円から前期比25%増の335億円に上方修正した。市場予想は319億円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、ポーラの新製品が想定以上の利益を創出しポーラブランド全体へ貢献していることを確認でき、ポジティブサプライズと評価した。

  アイチコーポレーション(6345):4%安の793円。いちよし経済研究所は1日付で、投資判断を「買い」から「中立」、フェアバリューを1300円から900円に引き下げた。18年3月期は下期に国内高所作業車市場が減少に転じるとみられ、営業利益は微増益にとどまると予想。通期営業利益予想を92億円から会社計画並みの80億円に、来期を98億円から72億円に減額した。

  オムロン(6645):1.5%安の4580円。マッコーリー証券は1日付で、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を5500円から4500円に引き下げた。AI(人工知能)やIoT技術への投資を通じた事業強化という野心的な戦略を好感する一方、迅速に成長の突破口を開けるかについては懐疑的な見方を示した上で、研究開発費の増加と人材投資拡大で短中期的な利益は抑 制されると予想。中期的な固定費増加は収益ボラティリティを高める可能性があるとみる。

  澁谷工業(6340):12%高の3385円。17年6月期営業利益計画を63億円から80億円に上方修正すると発表した。原価低減の取り組み強化に加え、売上高の増加に伴う操業度の向上により売上高原価率が改善した。

  テクノプロ・ホールディングス(6028):3.4%高の4285円。大和証券は1日に目標株価を4200円から4890円に引き上げた。17年6月期第3四半期累計の営業利益は通期計画に対し81%で順調な進捗(しんちょく)と評価。中途採用を中心としたエンジニア数の増加、単価の上昇を予想し、来期も営業増益と見込んだ。投資判断は「2(アウトパフォーム)」を継続した。

  フマキラー(4998):4.6%高の835円。17年3月期営業利益は22億8500万円と従来計画を24%上回ったようだと発表した。前の期比では1.3%減から一転、23%増になる。主力の殺虫剤の売り上げが増加、加えて東南アジア子会社の業績も好調だった。同時に期末配当計画を10円から11円に増額した。

  よみうりランド(9671):3%高の443円。17年3月期営業利益は従来予想から62%上振れて21億600万円になったようだと発表した。遊園地部門の新規施設稼働などで売り上げが好調だった上、経費削減も寄与した。

  太陽ホールディングス(4626):1.9%安の4915円。18年3月期営業利益は前期比12%減の81億円の見通しと2日午前に発表した。車載関連部材や高機能スマートフォン関連部材の需要は堅調に推移する一方で、一般家電製品は低調と想定。さらに中国での環境規制の強化による原材料費高騰や人件費上昇を見込んだ。17年3月期も円高の影響を受けて営業利益は前の期比16%減の92億2100万円となった。

  アイティフォー(4743):7.2%安の584円。17年3月期営業利益は従来予想から23%下振れて12億7000万円になったようだと発表した。基盤ソリューション事業部で大手モバイル通信キャリア向けビジネスや大手顧客からの受注が急速に減少したことなどが響いた。増益見通しから一 転、前の期比18%減となる。

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