ジン品ぞろえなら世界一、豪華バーがシンガポールの新名所に

  • アトラスはラッフルズホテルの「ロングバー」に対抗できる
  • 「季の美 京都ドライジン」も取り寄せている

シンガポールを訪れる人には、130年の歴史を持つラッフルズホテルの「ロングバー」に行くことは通過儀礼のようなものかもしれない。

  そして今、東南アジアのこの小さな島国に「アトラス」という新しいバーが登場した。この店は、映画「バットマン」のウェインタワーに似ているとして地元で「バットマン・ビルディング」との愛称で呼ばれる建物の中にあり、蒸留酒ジンなら世界最大のコレクションだとうたっている。

「アトラス」のジン責任者ウィリアムズ氏と、3階建てに匹敵するジン・タワー

Photographer: Franz Navarrete/Bloomberg

  店のオーナー、ビッキー・フワン氏は、2年間のプランニングと5カ月間のリノベーションの末にオープンしたアールデコ調の内装のこのバーが、1011種類という豊富なジンのメニューのおかげで、ラッフルズに対抗できると考えている。

「アトラス」でドリンクを作るバーテンダー

Photographer: Franz Navarrete/Bloomberg

  アトラスのドリンクメニューは現時点では未完成だが、すでに60ページにも及ぶ(5月中の完成を目指している) 。この中には、日本初のクラフトジン蒸留所、京都蒸留所が山椒や木の芽、柚の皮など日本の素材でつくった「季の美 京都ドライジン」もある。

「アトラス」のジン・コレクションの一部

Bloomberg

  アトラスのジン責任者ジェイソン・ウィリアムズ氏は、「世界最大かつ最も多様で、最大の熟慮の末に集められた高級ジンのコレクションの一つ」だと誇る。コレクションの中での最高級品は、店内にそびえ立つタワーの中に陳列されている。このタワーは実に3階建ての建物に匹敵する高さだ。

奇抜なアイデア

  1000種類余りの世界各地のジンを手に入れるのは容易なことではない。最高級のジンの膨大なリストを作成した後、困難だったのは実際の調達だ。多くの蒸留所が喜んでボトルを提供してくれた一方で、入手しづらいものもあった。解決策として、世界中の友人や親族を国内にジンを持ってくる「運搬係」として雇うという、奇抜なアイデアも生まれた。

「アトラス」オーナーのビッキー・フワン氏

Photographer: Franz Navarrete/Bloomberg

  オーナーのフワン氏は、バーの豪華な家具を調達する際、実際に椅子に腰掛けて、顧客にとって座り心地がよいかどうかテストするためスペインまで飛んだ。同氏はリノベーションを担当したデザイン会社ハッセルにとって、自身が「悪夢のような顧客」だったと冗談めかして述べる。「写真を撮って、この椅子が欲しい、カーペットはこんな感じがいいなどと注文を付けたものだった」と言う。大規模な改装が施され、手を付けなかったのは壁と天井ぐらいだった。

アールデコ調の内装のバー

Photographer: Franz Navarrete/Bloomberg

原題:Secrets of the World’s Biggest Gin Collection(抜粋)

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