5月1日の海外株式・債券・為替・商品市場-欧州は祝日で休場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル横ばい、FOMCなど控え薄商い-対円では上昇

  1日のニューヨーク外国為替市場でドル指数は横ばい。2日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)会合や5日の雇用統計発表を控え、市場関係者は取引を手控えた。

  この日はアジアや欧州が祝日だったこともあり、市場は全般的に薄商いとなった。ドルは主要10通貨に対してまちまちな動きとなり、ポンドや円に対して上げた一方、オーストラリア・ドルやニュージーランド(NZ)ドルに対しては値下がりした。ムニューシン米財務長官はこの日、超長期債発行の可能性を示唆。これを手掛かりに米国債利回りが上昇したが、為替市場では様子見姿勢を維持する向きが多かった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%未満の上昇。

  ドルは対円では0.3%上げて1ドル=111円84銭。ドルは対ユーロでは0.1%未満下げて1ユーロ=1.0899ドル。

  米供給管理協会(ISM)が朝方発表した4月の製造業総合景況指数は市場の予想以上に低下。これに反応し、ドルは一時この日の安値に下げた。ISM製造業総合景況指数は54.8と、前月の57.2から低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は56.5だった。

  ムニューシン財務長官はまた、米国の経済成長率が3%になるには恐らく2年かかり、「その後は安定的に推移することになろう」と述べた。

  米議会では4月30日夜に、9月末までの包括的歳出法案について暫定的に超党派の合意が成立。為替市場は一安心となった。同時に市場はリスクイベントにも目を向けている。フランスでは大統領選の決選投票が7日に迫っている。世論調査では、独立系のマクロン前経済・産業・デジタル相が依然として極右政党・国民戦線(FN)のルペン氏を支持率で上回っている。ただ態度を決めていない有権者の比率も高い。
原題:Dollar Little Changed as Data Sets Tone Before FOMC, Jobs Report(抜粋)

◎米国株:小反発、決算好調や政府閉鎖回避を好感-ナスダックは最高値

  1日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小反発。北朝鮮や銀行業界を巡るトランプ米大統領の発言を受けて上げ幅を縮めたものの、日中を通じプラス圏を維持した。ナスダック総合指数は最高値を更新した。

  S&P500種株価指数は0.2%高の2388.33。トランプ米大統領がブルームバーグニュースに対し、ウォール街の大手銀行の分割を前向きに検討していると語ったことを受け、急速に伸び悩む場面もあった。ナスダック総合指数は0.7%高の6091.60で過去最高値を更新。一方、ダウ工業株30種平均は27.05ドル(0.1%)安い20913.46ドル。

  企業決算が引き続き市場参加者の注目を集めた。S&P500種構成企業の決算はハイテク関連を中心に好調となり、全体の73%で利益が市場予想を上回っている。
  S&P500種セクター別では、情報技術や不動産が上げを主導した。金融は大手行の分割に関するトランプ大統領の発言で下げに転じた後、上昇して終了。一方、公益事業、電気通信サービス、生活必需品は下落した。

  個別銘柄では、半導体製造装置メーカーのラムリサーチとアプライド・マテリアルズがいずれも大幅高となった。

  米上下両院の交渉担当者が30日夜、9月末までの総額1兆1000億ドル(約123兆円)の包括的歳出法案で暫定合意に達したことで、連邦政府機関の閉鎖は当面回避された。

  米商務省が発表した3月の個人所得は0.2%増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.3%増だった。また同月の個人消費支出(PCE)は前月比で変わらず、価格指数は低下して金融当局のインフレ目標を割り込んだ。
原題:U.S. Stocks Advance After Congress Averts Government Shutdown(抜粋)
原題:U.S. Stocks Rise on Earnings as Treasuries Slump: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:下落、ムニューシン財務長官の超長期債への言及を嫌気

  1日の米国債は下落。ムニューシン米財務長官が超長期債は「完全に」理にかなうだろうと述べたことが手掛かりにされた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.32%。

  投資適格級の社債発行が控えているほか、来週の10年債および30年債入札の規模が拡大される可能性があるとの見方も国債相場を押し下げた。ライトソンのリポートによると、米財務省はいずれの入札規模とも20億ドルずつ拡大する可能性がある。

  5年債と30年債のイールドカーブは朝方にスティープ化して、一時116bpを上回り、今年2月以来の高水準をつけた。30年債利回りは3%を超えた。

  ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は3年、5年、7年、10年および30年債の発行が見込まれている。これを受けて、朝方の米国債は売られた。

  ムニューシン長官は超長期債の導入を精査していると、ブルームバーグTVのインタビューで述べた。長官は「財務省は超長期債を検討しており、作業部会が実際に精査している」と述べ、「財務省の立場から言うと、超長期債は米国にとって完全に理にかなったものとなるだろう」と続けた。
原題:Treasuries Sink, Curve Steepens on Mnuchin Ultra-Long Comments(抜粋)
原題:Mnuchin Says U.S. Ultra-Long Bonds Could ‘Absolutely’ Make Sense(抜粋)

◎NY金:反落、下げ足速める-200日移動平均線を下回り

  1日のニューヨーク金先物相場は反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前週末比1%安の1オンス=1255.50ドルで終了した。終値では4月10日以来の安値。
  金は200日移動平均線を一時下回った。投資家は重要な水準を割り込んでいくことは望んでいない-BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の商品トレーディング担当ディレクター、タイ・ウォン氏。

  銀先物は2.4%安、終値では1月13日以来の安値。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウムは1.5%下落、プラチナは終値で昨年12月30日以来の安値。
原題:Gold Futures Decline as Key Level Accelerates Trader Sell- Off(抜粋)

◎NY原油:反落、1カ月ぶり安値-リビアの生産持ち直しで

  1日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落、約1カ月ぶりの安値で引けた。リビアの大幅増産や米石油リグ(掘削装置)の稼働数増加、サウジアラビアのアジア向け引き渡し価格引き下げが影響した。

  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は電話インタビューで、「朝来てみたら、日量70万バレルだったリビアの産油量が76万バレルに増えていた」と話す。「サウジはアジア向けの引き渡し価格を下げ、石油の輸出攻勢をかけている」と説明した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前営業日比49セント(0.99%)安い1バレル=48.84ドルで終了。終値ベースで3月28日以来の安値。ロンドンICEの北海ブレント7月限は53セント(1%)下げて51.52ドル。
原題:Oil Tumbles to One-Month Low as Libyan Crude Production Rebounds(抜粋)

◎欧州株・欧州債:祝日のため休場

  1日はドイツやフランスなどがメーデー、英国がバンクホリデーの祝日のためそれぞれ休場。取引は2日に再開される。

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