菅官房長官:北朝鮮に厳重抗議、ミサイル50キロ飛行して内陸部に落下

  • 国連安保理含め米韓と連携、「米と政策すり合わせ」-菅氏
  • 発射の数時間前には米国務長官が国連で北朝鮮への圧力を要請

北朝鮮が29日午前5時半ごろに発射した弾道ミサイルは50キロ飛行した後に北朝鮮内陸部に落下した。日本政府は同日午前8時41分ごろに国家安全保障会議(NSC)を開くとともに、国連安全保障理事会の決議に違反するとして北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重抗議した。菅義偉官房長官が会見で明らかにした。

  菅氏はNSC開催後に臨時会見を開き、ミサイルは内陸部の北倉(プクチャン)付近から北東方向に発射されたと説明。「国連安保理の場を含め、米国や韓国をはじめとする関係国と連携し、北朝鮮に自制を求める」と話した。今回のミサイル発射を失敗と見ているかとの問いには、「分析中」と答えるに留めた。

  安倍晋三首相は28日に行われた英国のメイ首相との会談で、北朝鮮について「新たな段階の脅威」との認識を共有したうえで、連携していくことで一致。ミサイル発射の報告を受けた後には、国民への情報提供、航空機や船舶の安全確認、不測の事態に備え万全の態勢整備を指示した。

  ミサイル発射の数時間前にはティラーソン米国務長官が国連で、金正恩政権に対する圧力を強めるよう呼び掛けていた。トランプ米大統領はミサイル発射を受けて、北朝鮮は習近平国家主席の「希望を踏みにじった。不愉快だ!」とツイッターに投稿した。

  ハリス米司令官によると、米空母カール・ビンソンは北朝鮮から「必要ならば攻撃可能な距離」にある。菅氏は、米国の行動計画を把握しているかどうかについてコメントを控えたうえで、日米で「政策のすり合わせは行ってきている」と説明した。

  ミサイルの発射を受けて、東京メトロなど一部の鉄道は一時運転を見合わせた。 

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE