北朝鮮がミサイル試射、失敗か-米国務長官の演説から数時間後に

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  • ミサイル発射は失敗したもようだと韓国軍合同参謀本部
  • 北朝鮮は中国と中国国家主席の希望を踏みにじったとトランプ大統領

北朝鮮は29日、弾道ミサイルを試射した。このわずか数時間前にはティラーソン米国務長官が国連で、金正恩政権に対する圧力を強めるよう呼び掛けていた。

  韓国軍合同参謀本部がテキストメッセージで発表したところによると、北朝鮮は現地時間同日午前5時半に平壌の北東部からミサイルを発射したが、失敗したとみられる。米太平洋軍は、ミサイルは北朝鮮の領域外には飛行せず、北米への脅威もないと説明した。AP通信は匿名の米当局者を引用して、発射したのは中距離弾道ミサイル「KN-17」の可能性が高いと伝えた。

  トランプ米大統領はミサイル発射後にツイッターへの投稿で、北朝鮮と中国のかい離が大きくなっていることに言及。「北朝鮮はきょう、失敗には終わったもののミサイルを発射し、中国および尊敬を集める同国の国家主席の希望を踏みにじった。不愉快だ!」とツイートした。

  ティラーソン米国務長官は28日に国連で開かれた安保理閣僚級会合で、北朝鮮との外交・経済関係を断つよう呼び掛けていた。同長官は北朝鮮に圧力を掛ける3つの方法として、全ての国連加盟国による北朝鮮制裁決議の「完全履行」、北朝鮮との外交関係の停止または縮小、より厳しい新たな制裁による金融面での北朝鮮の孤立化を提案した。

  ティラーソン長官は演説で、北朝鮮に対する既存の制裁を実行していないメンバーは完全に国連の信用を損ねていると述べ、安保理の全メンバーが責任を分担する必要があるとの認識を示した。

中国の反応

  これに対し中国の王毅外相は、中国は「あらゆる当事者が冷静さを保ち、自制心を働かせて判断ミスにつながるような挑発的な言葉や行動を回避するよう強く要請する」と発言。さらに、北朝鮮の核計画を解決する鍵は「中国側の手にはない」と付け加えた。

  ダニエル・ラッセル元米国務次官補(東アジア・太平洋担当)はインタビューに対し「ティラーソン長官のメッセージから私が読み取るのは、意識を高める努力と意思を強固にするための努力だ」と語った。

原題:North Korea Tests Missile as Tillerson Calls for Sanctions (1)(抜粋)

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