欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル、週間で3週連続安-FOMCや雇用統計控え

  28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが週間ベースで下落。2月上旬以降で最長の3週連続安となった。この日は米国内総生産(GDP)が3年ぶりの低い伸びにとどまったものの、月末取引となった市場では、来週以降のイベントに関心が移った。

  来週は連邦公開市場委員会(FOMC)定例会合や雇用統計の発表があり、7日にはフランス大統領選挙の決選投票が予定されている。1日はメーデーのため中国や英国をはじめ欧州の大半の市場で休場となるため、商いが通常よりも薄くなる可能性がある。週後半は日本のゴールデンウィークの影響で流動性が低下するとみられる。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.2%高の1ドル=111円49銭。対ユーロでは0.2%下げて1ユーロ=1.0895ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%下落。

  1-3月(第1四半期)の実質GDP(季節調整済み、年率)速報値は前期比年率0.7%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は1%増だった。GDP価格指数の伸びが加速したほか、第1四半期の米雇用コスト指数は2007年10-12月(第4四半期)以降で最大の上昇となった。

  4月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことはユーロ買いを誘った。
原題:Dollar Set for Third Weekly Drop Before FOMC Decision, Jobs Data(抜粋)

  

◎米国株:小反落、金融が安い-決算効果でテクノロジーに買い

  28日の米国株式相場は小反落。クレジットカード銘柄の値下がりが響いた。アマゾン・ドット・コムやグーグルの親会社アルファベットの決算が予想を上回ったことを受けて、テクノロジー株は上昇した。

  ニューヨーク午後4時過ぎの暫定値によると、S&P500種株価指数は0.2%安の2383.42。ダウ工業株30種平均は40.82ドル(0.2%)下げて20940.51ドル。小型株は大きく下げ、ラッセル2000指数は1.2%安。

  主要株価指数は週間では上昇。フランス大統領選第1回投票の結果を受けて欧州連合(EU)分裂のリスクが低下したほか、トランプ米政権が減税案の骨子を公表したことが好感された。

  この日のS&P500種セクター別では、電気通信サービスや金融が下落。情報技術やヘルスケアは上昇した。  
原題:S&P 500 Slips as Lenders Offset Technology Gains; Europe Falls(抜粋)  

◎米国債:上昇、朝安から反転-押し目買いや月末の買いで

  28日の米国債相場は上昇。1-3月(第1四半期)の雇用コスト指数の大幅な伸びに反応して一時大きく下落したが、その後押し目買いなどや月末特有の買いが入り徐々に下げを縮め、午後に入ってからは上げに転じた。

  ニューヨーク在勤のトレーダーによれば、シカゴ製造業景況指数の発表後にリアルマネー系が10年債や短期債に買いを入れ、相場は下げを縮小する展開となった。また10年債先物にまとまった買いが入ったことも相場を支えた。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.28%。

  労働省発表によると、第1四半期の雇用コスト指数 (ECI、季節調整後)は前期比0.8%上昇と、2007年10-12月(第4四半期)以降で最大の伸びとなり、賃金の伸びが加速しつつあることが示唆された。

  ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、アンソニー・クロニン氏(ニューヨーク在勤)は「インフレのデータは、他の要素で予想を下回ることよりも重要な意味を持つ」と指摘。「金融当局への圧力を強める」と続けた。

  今後、市場の注目は米議会の動きに移る。議会はこの日、5月5日までの政府予算を確保するための暫定予算法案を可決した。議会は、今会計年度末までの政府運営に必要な予算確保のための歳出法案の通過に向けた交渉を続けている。 
原題:Treasuries Fall as Traders Look Past GDP Miss to Inflation Data(抜粋)
原題:Treasuries Off Lows as Real-Money Dip-Buying Emerges(抜粋
原題:USTs Futures $625k/DV01 Block Buy Underpins Ahead of Month-End(抜粋)
原題:U.S. Stocks Mixed as Traders Look Past GDP Report: Markets Wrap(抜粋)

◎NY金:続伸、地政学的緊張や米成長減速で逃避需要

  28日のニューヨーク金先物相場は続伸。米経済の成長減速や米国と北朝鮮の間で緊張が高まっていることを背景に、金には逃避の買いが入った。

  備考:米GDP:1-3月速報値は年率0.7%増に減速、3年ぶり低成長 (1)。
  備考:北朝鮮と大きな対立の可能性-ロイター。

  「背景にはまだ地政学的な緊張があり、週明けまでに状況が一変する可能性もある」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア商品ス トラテジスト、フィル・ストライブル氏。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.2%高の1オンス=1268.30ドルで終了。銀先物は9営業日続落と、2015年11月以降で最長の連続安。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナはほぼ変わらず、パラジウムは上昇。
原題:Gold Rises as Global Tensions, Slowing U.S. Growth Boost Demand(抜粋)

◎NY原油:反発、減産合意延長への期待感高まり

  28日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国との協調で減産合意を順守する意向をロシアの当局者が示したことが好感された。

  この日の上昇で月初来の下落率は2.5%に縮小した。トータス・キャピタル・アドバイザーズ(カンザス州リーウッド)で石油関連資産171億ドルの運用に携わるマット・サリー氏は電話取材に対し、「価格には表れていないが、市場がやや前向きになっているとの感触はある」と指摘。「ロシアは生産量が目指す水準にかなり近いと少なくとも主張しているので、それが大きな助けになっている。減産が延長されるというコンセンサスは広まっているように見受けられる」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比36セント(0.74%)高い1バレル=49.33ドルで終了。この日が最終取引日だった北海ブレント6月限は29セント高の 51.73ドルで、中心限月の7月限は23セント高の52.05ドルで終えた。
原題:Oil Trims Monthly Decline as OPEC Cuts Battle Rising U.S. Output(抜粋)

◎欧州株:週間ベースで12月以来の大幅高-仏大統領選結果と企業決算で

  28日の欧州株式相場は週間ベースで昨年12月以来の大幅高を記録した。先週末のフランス大統領の第1回投票でユーロを支持する候補が決選投票に進んだことや、相次ぐ好決算が相場上昇を後押しした。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%安の387.09で終了。週間の上昇率は2.4%に縮小した。27日の記者会見で欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は金融緩和を縮小するには物価圧力が弱過ぎると指摘したものの、この日発表された4月のユーロ圏インフレ率は予想を上回る伸びとなった。週明け5月1日の欧州市場はメーデーの祝日のため休場となる。

  JPモルガン・チェースのストラテジスト、エマニュエル・カウ、ミスラブ・マテイカ両氏のまとめたデータによると、これまでに1-3月の決算発表を済ませた約3分の1のストックス600構成銘柄企業は1株利益が前年同期比で24%増加した。この勢いが続けば、2010年7-9月(第3四半期)以来の大幅な増益となる。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチはEPFRグローバルのデータを引用し、26日までの1週間に欧州の株式ファンドに24億ドルの資金が流入したと明らかにし、これは15年12月以来の大きさだと指摘した。

  個別銘柄では、英銀バークレイズが5.2%安と、昨年6月以来の大きな下げ。1-3月期にトレーディング収入が予想外に減少したことが嫌気された。
原題:European Stocks Post Weekly Gain on French Election, Earnings(抜粋)

◎欧州債:中核国の国債、下げ幅を縮小-イタリア長期債が下げる

  28日の欧州債市場では中核国の国債が下げ幅を縮小した。この日発表されたユーロ圏のコアインフレ率が予想を上回ったため一時急落したが、月末要因の資金が流入した。
  イタリア超長期債は断続的な売りに押され、5年物と30年物の利回り格差は1週間で約15bp拡大。銀行団を通じた30年債発行の観測が広がった。
原題:Bunds Losses Pare as Month-End Lifts; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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