ゴールドマン、ピーボディー債12月に売り抜けず-今年に入り流れ反転

  • ピーボディーの大当たりがディストレストデスクの立て直しに貢献
  • 昨年12月段階で売却か持ち高減らしていれば利益確定できた可能性

米銀ゴールドマン・サックス・グループのディストレスト債デスク責任者として、新しい仕事で注目を集めたいと考えていたアダム・サバレージ氏は昨年、米石炭会社ピーボディー・エナジーに成功の種を見いだした。

  ピーボディーは当時、破産法の適用申請に突き進んでいた。事情に詳しい複数の関係者によれば、サバレージ氏は同社の無担保社債を額面1ドル当たり数セントで取得し、2016年に最も成功が見込めるトレードの一つに位置付けた。利益は小さくなっても、比較的安全な担保付き社債を取引する同業者がいる中で、それは危険を伴う賭けだったが、ピーボディーへの投資は大当たりとなり、損失と上級幹部の退職で打ちのめされていたディストレスト債デスクの立て直しに貢献した。

  しかし期間全体を通じての勝ちは続いているものの、今年1-3月(第1四半期)になると流れが反転。ゴールドマンの四半期の債券トレーディング実績は予想外の弱い数字となり、株価は18日に5.8 %急落した。為替・商品トレーディングの落ち込みの方がさらに大きかったが、ライバルの好調と対照的だったこともあって、サバレージ氏のパフォーマンスとゴールドマンのクレジットリスク全体が注目を集める結果となった。

  事情に詳しい関係者1人によると、ゴールドマンが保有するピーボディーの社債価値は今年に入り約4000万ドル目減りしたと推定される。サバレージ氏(39)が昨年12月の段階で売却するか持ち高を減らしていれば、利益を確定することもできただろう。UBSグループのアナリスト、ブレナン・ホーケン氏は「第1四半期の業績の弱さについて、投資家は全般にゴールドマンの言い分を認める意向だが、それが第2四半期や3四半期の弱さにつながれば、より本質的な問題について人々は自問し始めるだろう」と指摘した。

原題:Goldman Debt Trader Savarese Has Cooled Off After a Red-Hot 2016(抜粋)

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