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【個別銘柄】アドテストやオムロン安い、ドコモや任天堂上昇 (訂正)

訂正済み

28日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  アドバンテスト(6857):前日比6.6%安の2081円。2017年3月期営業利益は139億円と前の期比10%増を確保したが、事前の会社計画160億円や市場予想165億円を下回った。18年3月期営業利益計画も前期比29%増の180億円と市場予想の216億円に届かなかった。野村証券は、好景気慣れしていない体質、会社側の今期業績計画に迫力はないと指摘した。

  オムロン(6645):7.8%安の4665円。27日発表した18年3月期営業利益予想は前期比0.6%増の680億円と市場予想の757億円を下回った。同時に、21年3月期営業利益1000億円を目指す新中期経営計画を策定し、制御機器・ヘルスケア事業で飛躍的な成長を実現するとした。ドイツ証券は、今期計画は市場予想を下回り、物足りない印象と指摘。中期計画では、競争力強化に向けて短期的に費用が発生すると説明され、目先の会社計画に市場が嫌気する可能性があるとみる。

  NTTドコモ(9437):3.9%高の2688円。18年3月期の営業利益は前期比1.6%増の9600億円の見通しと発表。年間配当は前期から20円増の100円を計画した。ゴールドマン・サックス証券は、同証予想2倍の増配幅で、ポジティブサプライズと評価。自社株買いは見送りされたが、キャッシュフローレベルからみて期中に発表される可能性が高いとみる。投資判断「買い」を継続した。

  任天堂(7974):2.1%高の2万8045円。18年3月期営業利益計画は前期比2.2倍の650億円と27日に発表した。新型ゲーム機「スイッチ」販売は1000万台と予想する。メリルリンチ日本証券は、17年1-3月期決算でスイッチの販売が好調、ゲーム専用機事業が回復局面に入ったと確認と指摘。スイッチの販売好調を織り込み、18年3月期営業利益予想を1250億円から1488億円に増額した。目標株価を4万円から4万2000円に引き上げ、投資判断「買い」を継続した。

  アルプス電気(6770):4.6%高の3275円。18年3月期営業利益は前期比23%増の545億円の見通しと27日に発表した。主力の電子部品事業で3割超の増益を想定する。みずほ証券は、ファンダメンタルズは期待通り良好と評価。営業利益予想はコンセンサスに未達だが、これまでの同社の保守的なスタンスを考えると想定通りの印象でネガティブ視する必要はないとの見方を示した。

  アステラス製薬(4503):3.2%安の1468円。27日正午に発表した決算を受けて野村証券は、18年3月期営業利益予想を2650億円から2611億円に減額した。前立腺がん治療薬「イクスタンジ」のピーク時売上高予想を6600億円から約5100億円に引き下げた。同薬は米国での医療保険の自己負担額増加などを背景に薬剤費が払えない患者が増加、無償でイクスタンジを提供する公的患者支援プログラムの利用者が増えることを織り込んだ。目標株価は1700円から1600円に引き下げた。

  パイオニア(6773):5.6%安の201円。17年3月期営業利益は前の期比42%減の42億円と従来計画から48%下振れたようだと発表した。カーエレクトロニクスで市販事業の売り上げが新興国で計画を下回る見込みで、原価率の悪化なども響いた。クレディ・スイス証券は、大幅減益はネガティブサプライズと指摘。一過性要因は含まれていないもようで、18年3月期以降の利益水準の目線は下がるとの見方を示した。

  トヨタ紡織(3116):4.6%安の2355円。18年3月期営業利益予想は前期比17%減の600億円と28日午後2時に発表した。ブルームバーグによるアナリスト10人の予想平均は778億円だった。同期売上高は4.3%減の1兆3000億円を見込む。前提為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=115円。

  アンリツ(6754):12%高の901円。27日に発表した17年3月期営業利益は42億3400万円と、事前の会社計画22億円を上回った。1-3月期(第4四半期)にスマホ製造ベンダーの設備投資などで受注を獲得したことが利益を押し上げた。18年3月期は前期比3.9%増の44億円の見通し。クレディ・スイス証券は、前期決算は第4四半期に計測事業の受注が急増しており、計測の事業環境が底を脱出したと考えると今期会社計画が保守的と捉えることが可能との見方を示した。

  新日鉄住金ソリューションズ(2327):7.8%高の2440円。18年3月期営業利益予想は前期比5.4%増の227億円と28日午前11時半に発表した。17年3月期営業利益は前の期比12%増の215億円と、会社計画206億円を上回った。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、今期営業利益計画は同証予想225億円を若干上回るとし、例年保守的な計画を発表する点を考慮すると事業環境の良さがうかがえると評価した。

  イビデン(4062):10%高の1960円。デンソー(6902)との業務・資本提携すると発表した。デンソーがイビデン株を追加取得し出資比率5.48%の第2位株主になる。同時に発表した決算では、18年3月期営業利益計画が前期比2.2倍の160億円と、市場予想128億円を上回った。提携について三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、車載向けの新展開が予見されるため、株価にはひとまずポジティブと評価。

  カプコン(9697):6.6%高の2404円。27日発表した17年3月期営業利益は前の期比14%増の136億5000万円と、従来計画136億円を達成した。18年3月期計画は前期比6.2%増の145億円。SMBC日興証券は、第4四半期発売のゲーム「バイオハザード7」や「モンスターハンターダブルクロス」の販売本数伸び悩みから株式市場の目線は計画下振れを織り込んでいたとみられ、計画達成はポジティブと指摘した。

  富士電機(6504):3.9%安の611円。27日に発表した17年3月期営業利益は前の期比0.7%減の447億円と、従来計画の450億円から下振れた。産業インフラやパワエレ機器、食品流通などが想定に届かなかった。18年3月期営業利益は前期比7.4%増の480億円を計画。市場予想508億円を下回った。

  きんでん(1944):8.5%高の1687円。18年3月期営業利益予想は前期比5.7%減の340億円と発表。ただ、野村証券は、引き続き今期の営業増益を予想した。会社側との差について同証は、今期の一般電気の売上高は前期比4%増を見込むが、会社予想は横ばいとなっていると指摘。一般電気の粗利益見通しの引き上げなどを考慮し、同証による業績予想を上方修正した。

  ファンケル(4921):11%高の1875円。18年3月期営業利益見通しは前期比2.7倍の60億円で、市場予想54億2400万円を上回る。ファンケル化粧品の大手コンビニチェーンへの導入などで売上高は同9%増と想定した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、今期は強気の計画で、コンセンサスを上回るため株価にポジティブと指摘。今期インバウンド需要は前期と同じ46億円を想定しているが、首都圏以外で需要が増加しており、会社計画を上回る可能性もあるとみる。

  日立マクセル(6810):8.1%高の2201円。18年3月期営業利益は前期比5.7%増の80億円の見通しと発表した。SMBC日興証券は、前期に実施したリチウムイオン電池減損による減価償却費減や不採算事業の赤字縮小などを考えると、計画は保守的に見えると指摘。産業用セグメントに上振れ余地があると分析した。

  本多通信工業(6826):7.4%高の1459円。17年3月期営業利益は従来予想を22%上回る14億円になったようだと発表した。下期の円高の修正やFA分野の好調などが利益を押し上げた。また、発行済み株式数の1.24%に当たる15万株、1億5000万円を上限に自社株買いを実施する。

(アステラス製薬の決算日を訂正します.)
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