日本株が2週間でアジアトップクラスの上昇、一部運用者は不安覚える

  • JPモルガン・アセット・マネジメント重見氏は市場の油断と捉える
  • ボラティリティー指数は2014年以来の低水準付近

日本株の騰落率はアジアで最悪クラスだったのに、これがたった2週間でトップクラスに改善した。JPモルガン・アセット・マネジメント(運用資産1兆8000億ドル=約200兆円)の重見吉徳グローバル・マーケット・ストラテジストはこれに頭を悩ませている。

  重見氏は市場に隙があるとみている。北朝鮮情勢のように最悪に至らずに済んでいるだけの現状をトレーダーらがプラスに捉え、米国のバリュエーション(株価評価)の高さやトランプ政権が経済公約を近く実現できないリスクには目をつぶっているというわけだ。同氏はTOPIXが8月か9月までに約9%下落する可能性があると指摘した。

  TOPIXは週ベースで5週連続の下落後、27日終値時点で2週ベースでの上昇が5.3%と、昨年11月以来の大幅高。過去5営業日では4日にわたり、上昇率が1%ないし1%を超えた。フランス大統領選の第1回投票で番狂わせがなく、比較的安全な資産とされる円などから資金が流出したことなどが背景だ。日本株のボラティリティー指数は2014年以来の低水準近辺にあり、この落ち着きが重見氏に不安を覚えさせる。

  不透明感は高く、そこまで楽観的にはなれないと同氏は語っている。

原題:A $1.8 Trillion Investor Says the Japan Stock Rally Is Overdone(抜粋)

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