野村ホールディングスは保有する英銀スタンダードチャータードの約5億ドル(約557億円)相当の株式を匿名の機関投資家の委託で売却した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  情報が非公開であることを理由に匿名で発言した関係者によれば、野村はヘッジ取引終了に絡んでスタンダードチャータード株を売却した。野村とのデリバティブ(金融派生商品)取引で取得されたものだという。

  公表された条件によれば、スタンダードチャータードの発行済み株式の約1.6%に相当する約5210万株を1株当たり725ペンス(約1050円)で売却。725ペンスは先に公表された目標レンジの下限。27日の取引終了後に売りに出された全株式に応募があり、数時間で終了した。バークレイズが単独でブックランナーを務めた。

  野村の広報担当はコメントを控えた。

  投資銀行とのマージンローンとデリバティブ取引を通じて、投資家は上場企業の株式を取得。多くの場合、買い手の希望に沿って取引をまとめた銀行が株式を保有する。

  28日のロンドン市場でスタンダードチャータード株は前日比1.3%安の731.80ペンス。同行が26日に発表した1-3月(第1四半期)決算で利益が市場予想を上回り、週の前半は株価が上昇していた。株価は27日までの1年間で約31%値上がりしたが、株価純資産倍率はかなり割安水準にとどまっている。

原題:Nomura Sells Standard Chartered Stake Valued at $500 Million (2)(抜粋)

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