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4月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロが下落、ECB総裁が緩和縮小に消極姿勢を示唆

  27日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。ドルなど主要10通貨の大半に対して下げた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ圏経済の改善を認めながらも、金融緩和を早急に縮小する必要はないとの認識を示したことが売りを誘った。

  ドラギ総裁は成長が改善している中でも「基調的な物価上昇圧力は依然として弱く、確信できるような上昇トレンドがまだ見られない」と語った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.3%下げて1ユーロ=1.0873ドル。対円では0.1%下落し1ユーロ=120円97銭。ドルは対円で0.2%高の1ドル=111円26銭。

  ECBは金利を長期にわたり現行またはそれ以下の水準にとどめるとの方針を表明。量的緩和(QE)プログラムを少なくとも2017年末まで続ける方針も再確認した。

  ユーロは対ドルでドラギ総裁の記者会見中に荒い動きとなった。ドラギ総裁がトレーダーの間で今週高まっていたような明るいトーンを示唆すると、ユーロはこの日の安値から1.0933ドルに上昇した。しかし、同総裁がフォワードガイダンスについて、変更を協議しなかったと明らかにすると、ユーロは下げた。

  ドル指数は小幅高になる場面もあったが、その後、上げを失う展開になった。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらずで終了した。北米自由貿易協定(NAFTA)からの離脱もあり得ると話していたトランプ米大統領が、現時点で同協定を終結させないことでメキシコ、カナダと合意したため、メキシコ・ペソとカナダ・ドルは前日の下落分を幾分か埋めた。ただ、原油安を背景にカナダ・ドルはその後、下落した。
原題:Euro Down on Day After ECB’s Draghi Signals Policy Patience(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、過去最高値付近を維持-政策ニュース入り乱れ

  27日の米国株式相場はほぼ変わらず。就任100日目を控えトランプ米大統領が実績作りを急ぐなか、金融市場は政策関連のニュースに振り回されている。

  北米自由貿易協定(NAFTA)や税制改革、財政、ヘルスケアなどさまざまなヘッドラインが飛び交うなか、S&P500種株価指数はなんとか過去最高値付近を維持した。エネルギー銘柄には原油価格の下落を嫌気した売りが出た。

  S&P500種株価指数は0.1%上げて2388.77。ダウ工業株30種平均は6.24ドル(0.1%未満)上昇の20981.33ドル。

  個別銘柄ではペイパルとアンダーアーマーがいずれも決算を好感して大きく上昇した。引け後に予想を上回る決算を発表したアマゾン・ドット・コムとアルファベットも値上がりした。一方で、インテルは下落した。

  S&P500種のセクター別では情報技術、一般消費財・サービスが上昇。電気通信サービスとエネルギーは下げた。

  この日は航空株が総じて下落。アメリカン航空グループは予定外にパイロットと客室乗務員の賃金を引き上げた。JPモルガンのアナリスト、ジェイミー・ベイカー氏はこの動きについて、同社および業界にとって「厄介な前例を作った」と指摘した。
原題:U.S. Stocks, Dollar Mixed Amid Policy Whirlwind: Markets Wrap(抜粋)
Airlines Plunge After American’s ‘Worrying Precedent’ on Pay (1)(抜粋)

◎米国債:小幅高、政府閉鎖の恐れで-好調な7年債入札も材料視

  27日の米国債相場は上昇。期間が短めの債券を中心に買われた。議会の動きを受け、暫定予算の期限切れに伴い連邦政府が限定的に閉鎖される可能性が再浮上。これにより市場ではリスクオフの地合いが強まった。午後に実施された7年債入札では最高落札利回りが市場予想を下回り、入札後も相場は堅調を維持した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.30%。
  
  米民主党のホイヤー下院院内幹事は声明で、共和党が「国民にとって害となるトランプケア法案を28日か29日に下院本会議に持ち込むことになれば、私は1週間の継続予算決議に反対する」と述べた。

  またトランプ政権の税制改革案を受けて財政赤字拡大の見通しが強まる中、5年債と30年債の利回り差は3日連続で拡大した。

  7年債入札(発行額280億ドル)では最高落札利回りは2.084%となり、入札直前の市場予想を下回った。前回入札(3月29日)の最高落札利回りは2.215%だった。

  投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.73倍と、前回の2.56倍から上昇した。

  間接入札者の落札全体に占める比率は81.7%と、過去最高となった。
原題:Treasuries Edge Higher on Shutdown Risk, Blowout 7-Year Auction(抜粋)
原題:Hoyer: Will Oppose Stopgap Bill If GOP Plans Vote on Health Bill(抜粋)
原題:USTs Underpinned After Stellar 7Y Auction; Futures Volumes Spike(抜粋)

◎NY金:下落、2週間ぶり安値付近-逃避需要が減退

  27日のニューヨーク金市場では、スポット相場が下落。過去4営業日で3日目の値下がりとなった。ユーロ圏の景気見通し改善に伴い、逃避需要が減退した。仏大統領選決選投票の世論調査でマクロン前経済・産業・デジタル相がリードしていることも、政治懸念の緩和につながった。

  ニューヨーク時間午後2時32分現在、金スポット相場は前日比0.3%安の1オンス=1265.22ドル。前日に一時2週間ぶり安値。

  「ドラギECB総裁のきょうの発言は楽観的で、同中銀は下振れリスクを想定していない」-シンク・マーケッツUKのチーフマーケットアナリスト、ナイーム・アスラム氏。「ECBは仏大統領選が現在の市場センチメントを妨げることはないと考えている。マクロン氏が当選しそうなためだ」。「これが金価格を押し下げている」。

  銀スポットは一時1.3%安の17.2648ドル。プラチナは下落、パラジウムは上昇。
原題:Gold Resumes Decline to Near Two-Week Low as Haven Demand Ebbs(抜粋)

◎NY原油:反落、リビア油田の操業再開が重し

  27日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。リビア最大のシャララ油田から同国ザウィアにある製油所への原油供給が再開されたとの情報や、米国の石油製品在庫および原油生産量の増加が重しとなり、1カ月ぶり水準に下がった。

  プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の市場担当シニアアナリスト、フィル・フリン氏は電話インタビューで、「市場はテクニカル面から軟調で、リビア関連の報道が十分な売りの口実にされた」と指摘。リビアについては油田の「操業がいつまで続くかはわからないが、稼働している限り、市場での供給過剰感を高めるだろう」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比65セント(1.31%)安い1バレル=48.97ドルで終了。北海ブレント6月限は38セント下げて51.44ドルで終えた。
原題:Oil Slides to One-Month Low as Libya Restarts its Biggest Field(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、下げ幅を縮小-ECB総裁の景気回復発言で

  27日の欧州株式相場は下げ幅を縮小する展開となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は域内の景気回復が「揺るぎなく幅広い」ものの、緩和策縮小を検討するほど物価上昇圧力は強くないとの認識を示した。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%安の387.79で終了。鉱業株と石油・ガス株の下げで、一時は0.5%安となった。ストックス600の相対力指数(RSI)は売りシグナルとみなされる70を割り込んだ。26日には15週ぶりの高水準に達していた。

  金属価格の値下がりを嫌気してグレンコアやリオ・ティントを中心に下げ、鉱業株指数は2.7%下落した。

  ドイツ銀行は3.7%安。1-3月の業績がジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)の公約に届かず、嫌気された。独化学メーカーのBASFは1.3%値下がり。
原題:Europe Stocks Trim Drop as Draghi Calls Economy’s Recovery Solid(抜粋)

◎欧州債:中核国の国債が上昇-ECB総裁のハト派的発言で

  27日の欧州債市場では中核国の国債が上昇。朝方からショートカバーと海外需要で堅調に推移していたが、ドラギECB総裁のハト派的発言で一段高となり、利回り曲線がスティープ
化した。

  フォワードガイダンス変更や6月の選択肢について協議しなかったとドラギ総裁;大半のエコノミストは6月会合でECBがガイダンスを変更すると見込む。

  ドイツ2年債が上昇し、利回りは5bp低下。購入証券の貸出制度の変更を協議せずとのドラギ総裁発言が手掛かり。

  ECB政策発表後に中核国と準中核国の2-5年債の利回りが大きく低下し、利回り曲線がスティープ化した。
原題:Dovish ECB Prompts Core Bond Rally; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(外為、米国債を更新します.)
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