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ドラギECB総裁:経済成長改善は事実だが、物価圧力が依然弱い

更新日時
  • 政策委は金利と量的緩和、フォワードガイダンスを据え置き
  • 経済へのリスクは依然下振れに傾くも、より均衡した状況に

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁はユーロ圏経済の改善を認めたものの、金融緩和縮小を検討するには物価上昇圧力が依然として弱過ぎるとの見解を示した。

  総裁は27日、政策決定後の記者会見で「成長が改善しているのは事実で、状況はますます良くなっている」と指摘。「2016年に政策委員会は回復が弱々しく、まだら模様だと表現していた。現在は揺るぎなく、裾野が広い」と述べた。

  ECBはこの日の定例政策委員会で、政策金利と量的緩和(QE)プログラムの据え置きを決めた。エコノミスト調査で予想された通りの結果だった。

フランクフルトで記者会見するドラギECB総裁

Source: ECB) (Source: Bloomberg)

  ドラギ総裁は「ユーロ圏の経済見通しを巡るリスクはより均衡へと近づいているものの、依然下振れ方向に傾いている」とし、「基調的な物価上昇圧力は依然として弱く、確信できるような上昇トレンドがまだ見られていない」と続けた。

  一方、域内の景気回復は「ますます堅固」になりつつあるとの認識も示した。政策委は経済リスクへの見解を変更するかどうか協議し、リスクバランスに関する文言の変更を全会一致で決めたと説明。金利は長期にわたり、QEを終えたかなり後までも現行またはそれ以下の水準にとどまるとしたフォワードガイダンスについては、変更を協議しなかったと明らかにした。

  エコノミストらはECBが最新の経済見通しを公表する6月8日の次回会合までに、異例の金融緩和からの脱却に関し初めて示唆が提示される可能性があると予想している。

  ユーロはドラギ総裁の会見冒頭で一時上昇したものの、総裁が総じてハト派的な姿勢を維持していることが明らかになるにつれ、下げに転じた。

原題:Draghi Sees Solid Recovery While Inflation Concern Remains (1)(抜粋)
Draghi Sees Diminished Growth Risks Even as Inflation Is Lacking(抜粋)

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