印マルチ・スズキ:1-3月は16%増益-高級路線重視の成果が表れる
P R Sanjai-
年間配当を1株当たり75ルピーに引き上げ
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昨年12月に販売低迷後、需要が回復-市場センチメント改善も指摘
インド最大の乗用車メーカー、マルチ・スズキ・インディアの1-3月期決算は増益となった。2年前に打ち出した高級路線のショールームを展開する戦略の成果が表れ始め、価格が高めのモデルの売り上げ増加につながった。
証券取引所への27日の届け出によれば、1-3月期の純利益は前年同期比16%増の170億9000万ルピー(約300億円)。「価格設定が高めのモデル」の販売比率が高まり、工場がフル稼働したことが寄与した。マルチ・スズキは好ましい金利環境や市場センチメント改善にも触れた。
マルチ・スズキは高級志向に対応したショールーム戦略を2015年に始めた。政府が打ち出した高額紙幣廃止の影響で昨年12月に販売が落ち込んだものの、今年1-3月期にスポーツタイプ多目的車(SUV)「ビターラ ブレッツァ」やハッチバック「バレーノ」などの需要が回復した。
同社は年間配当を1株当たり75ルピーとし、前年の35ルピーから引き上げた。

原題:Maruti Suzuki Boosts Profit With Sales of Higher-Priced Models(抜粋)
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