ボーイングの1-3月(第1四半期)のフリーキャッシュフロー(純現金収支)は予想外の黒字となり、利益も予想を大きく上回ったが、投資家が注目したのは航空機引き渡しが2014年以来の低水準となり、売上高が7.3%落ち込んだことだった。

  ボーイングは、税率の低下が見込まれることを理由に2017年通期の利益見通しを上方修正したが、キャッシュフローの見通しは引き上げなかった。10年余り前に始まった現在のセールスサイクルでは、終盤にかけて航空機受注の勢いが弱まると予想されるため、キャッシュフロー見通しの据え置きは投資家の懸念を招いた。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジョージ・ファーガソン氏は26日、「悪い決算ではないが、素晴らしくはなかった」と指摘。「株価の好調が続いていた。期待が高かったことは明らかだ」と語った。

  ボーイング株は1%安の181.71ドルで終了。ダウ工業株30種平均の構成銘柄で値下がり2位となった。年初来では17%上昇している。

  26日の発表資料によると、1-3月期のフリーキャッシュフローは16億3000万ドル(約1810億円)の黒字。アナリストの予想平均は1億3700万ドルの赤字だった。年金費用を調整後の1株利益は2.01ドル。ブルームバーグ集計のアナリスト予想平均は1.91ドルだった。

  JPモルガン・チェースのアナリスト、セス・サイフマン氏は顧客向けのリポートで、ボーイングの利益はアナリストの予想を上回ったが、そのほとんどは業務ではなく税によるものだったと指摘した。

原題:Boeing Delivers Cash Haul While Investors Fret Over Sales Drop(抜粋)

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