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香港ドルは一段安か-米国との金利差、08年以来の大きさ

  • 香港ドルに対し弱気だ-みずほ銀の張建泰氏
  • 1米ドル=7.79香港ドルまで値下がりすると張氏は予想

米国との金利差拡大を背景に香港ドルの変動が大きくなっている。

  香港ドルは1983年から米ドルとのペッグ(連動)制を採用している。米連邦公開市場委員会(FOMC)による3月の利上げを受け、香港金融管理(HKMA、中央銀行に相当)も基準金利を引き上げた。

  だが、香港の極めて強い住宅ローン需要を取り込もうと競い合っている地元の銀行は、貸出金利引き上げを急いでいない。みずほ銀行やスタンダードチャータードによれば、このことは香港ドルの一段安を意味する。

Widening Gap

 
  みずほ銀の外国為替ストラテジスト、張建泰氏は「香港ドルに対し弱気だ」と述べた上で、「香港ドルと米ドルの金利格差は続き、投資家は金利が高い米ドルを追いたいと思うだろう」と指摘した。
  
  香港ドルはまだ許容変動幅の下限(1米ドル=7.85香港ドル)を大きく上回っているが、通貨ペッグが珍しくなりつつある外為市場でその下落がトレーダーの関心を集めている。香港ドルは今年0.3%下げ、25日には7.7849香港ドルと、2016年2月以来の安値を付けた。

  スタンダードチャータードの外為ストラテジスト、張敬勤氏は「概して大きく動かない香港ドルだが、そうでない場合は誰もが注目する」と説明した。

  米ドルの1カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の香港ドルの香港銀行間取引金利(HIBOR)に対する上乗せ幅は25日に60ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、08年12月以来の大きさとなった。

  スタンダードチャータードの張氏は、将来的な米利上げがLIBORを支える一方で、香港の流動性は潤沢な状態が続く公算が大きいとして、香港ドルは下落を続け7.82香港ドルを試す展開になると予想。みずほ銀の張氏は、7.79香港ドルまで値下がりすると見込んでいる。

  香港ドルは26日午後の時点で、前日比0.04%安の7.7823香港ドル。

Falling Again

 

原題:Bears Have Hong Kong Dollar in Their Sights as Drops Quicken (3)(抜粋)

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