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クレディS:スイス事業IPO計画撤回、40億フランの増資を選択

更新日時
  • 全額現金の配当に移行へ、1-3月は5.96億フランの黒字
  • IPOは複雑過ぎ、国内事業は収入にとって重要

クレディ・スイス・グループは26日、割当増資を通じ40億スイス・フラン(約4500億円)を調達すると発表した。スイス事業の株式を一部放出する計画の撤回も明らかにした。

  同日発表した1-3月(第1四半期)決算は5億9600万フランの黒字。前年同期は3億200万フランの赤字だった。ブルームバーグがまとめたアナリスト7人の予想平均は3億3600万フランの黒字。同行は全額現金の配当に移行する計画も示した。

  今年に入って増資を発表した欧州大手銀はドイツ銀行、ウニクレディトに続き3行目。クレディ・スイスの株価は昨年7月に付けた上場来安値から回復しており、増資が容易になった。スイス事業の新規株式公開(IPO)については、同部門が最大の収益源であることからアナリストや投資家が疑義を呈していた。

  ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)は26日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「通常の増資は部門IPOに比べ希薄化が小さい」とし、「通常の状況であればこれを選ぶだろう」と語った。

  大株主であるハリス・アソシエーツのデービッド・へロー最高投資責任者(CIO)は、クレディ・スイスの割当増資に参加する意向だとし、スイス部門の上場よりもはるかによいとの考えを示した。

  スイスとアジア太平洋地域を含まない海外ウェルスマネジメント部門の税引き前利益は3%減の2億9100万フラン。アナリスト予想は3億2400万フランだった。クレジットトレーディングが寄与しグローバル・マーケッツ部門は赤字を脱却し3億1700万フランの黒字と、アナリスト予想の1億8600万フランの黒字を上回った。

  リスク加重資産に対する普通株ティア1比率は11.7%と、昨年末の11.5%から上昇。増資後は13.4%となると見込んでいる。増資について5月18日に臨時株主総会に諮る。

  ティアムCEOはまた、年内に5500人を削減する計画で、1-3月には1400人を減らしたことも明らかにした。

  同行は目先について引き続き慎重な見通しを示した。発表資料で「4月の最初の数週には政治的不透明感が顧客ボリュームに幾分の重しとなった。第2四半期の業績は政治的展開に左右されるが、現時点でこれは予測し難い」と説明した。

  チューリヒ市場で株価は2.7%上昇し15.71フランとなった。

Tidjane Thiam, chief executive officer at Credit Suisse, discusses first-quarter earnings and capital raise plans.

Daybreak: Europe." (Source: Bloomberg)

原題:Credit Suisse to Raise $4 Billion as Swiss IPO Plans Dropped (2)
Credit Suisse Ditches Swiss IPO for $4 Billion Cash Call (1)(抜粋)

(第5段落にハリス・アソシエーツについて追加し最終段落の株価を更新します.)
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