オーストラリアの1-3月(第1四半期)の消費者物価指数(CPI)で、コアインフレを示すトリム平均の伸び率が前年同期比で加速。豪準備銀行(中央銀行)が掲げる2-3%の目標レンジ下限まであとわずかに迫り、豪中銀の金利据え置きの判断を裏付ける結果となった。一方、他のインフレ指標が予想を若干下回ったことから、豪ドルはやや下げている。

  豪統計局の26日発表によれば、1-3月期のトリム平均は前年同期比1.9%上昇。エコノミスト予想は1.8%上昇だった。前期比伸び率は0.5%と、予想と一致した。

  全体のCPIは前期比0.5%上昇(予想は0.6%上昇)。前年同期比では2.1%上昇(同2.2%上昇)と、2014年7-9月(第3四半期)以来初めて中銀の目標レンジ内に戻った。

  豪ドルはシドニー時間午後0時38分(日本時間午前11時38分)現在、1豪ドル=0.7515米ドル。統計発表前は0.7540米ドルだった。

  キャピタル・エコノミクスの豪州担当チーフエコノミスト、ポール・デールズ氏は「金融の安定をめぐる豪中銀の懸念に加え、1-3月期の基調インフレ上昇で、追加利下げの可能性は大きく後退した」と指摘。「基調インフレは現時点で豪中銀が許容できる水準であることが今回のデータで示された。このため、豪中銀の追加利下げはもはや予想していない。とはいえ、価格圧力と経済成長は利上げを正当化できるほど力強いものではない」と述べた。

原題:Australia’s Annual Core Inflation Nears Central Bank’s Target(抜粋)

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