26日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  キヤノン電子(7739):前日比14%高の2042円。2017年1-3月期営業利益は前年同期比59%増の30億3300万円だったと発表。通期計画65億円に対する進ちょく率は47%となった。主力製品のデジタルカメラ用シャッターユニットなどの売り上げは前年並みにとどまったが、新製品効果もありレーザープリンター、複合機向けレーザースキャナーユニットは販売が増加した。

  日立国際電気(6756):11%高の2675円。日立製作所(6501)が米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と日本産業パートナーズの日米ファンド連合に売却する方針を固めたと26日付の日本経済新聞朝刊が報じた。ファンド連合は株式公開買い付け(TOB)を実施して日立の保有株を含む全株の取得を目指すという。買収総額は2000億円強の見通しとしている。カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、ファンド側は全株取得を目指すとしており、TOB価格が高くないと全株は取得できないと指摘、価格が高くなると期待されているとの見方を示した。

  ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028):1.7%安の6350円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を6500円から6200円に引き下げた。18年2月期と19年2月期はコンビニエンスストア事業のブランド統合が最大の経営課題で、不採算店舗の切り離しを含めた投資コストによって営業利益は伸び悩むと予想した。人手不足がさらに進めば、追加オーナー支援の導入が必要の可能性もあるとみており、統合前の営業利益水準に戻るのは20年2月期以降になりそうだと分析した。投資判断は「中立」を継続。

  IHI(7013):7.1%高の379円。17年3月期営業利益は460億円と従来計画を21%上回ったもようと25日に発表した。市場予想は389億円。シールドや車両過給機などで採算が改善、販管費削減も寄与した。クレディ・スイス証券は、同証事前予想380億円を上回ったと指摘。同時に発表した海洋構造物の生産設備を保有する愛知工場の閉鎖決定などで特別損失を計上した点については、積極的なリスクの前倒し処理はポジティブと評価した。

  オービック(4684):7.6%高の5960円。17年3月期営業利益は前の期比6.7%増の279億円だったと25日に発表した。クラウドソリューションなどシステムサポートが好調だった上、業務用パッケージソフトの販売などオフィスオートメーションも伸びた。18年3月期は前期比7.7%増の300億円を見込む。SMBC日興証券は、今期はコンセンサスをやや上回る計画で、クラウド契約を増加させ、安定性を増しながら持続的に成長する態勢と評価した。

  シスメックス(6869):4.9%安の6630円。野村証券は、中国北京市と陝西省で公立病院の薬価マージンをゼロに下げる医療改革が先行実施され、中国の臨床検査の診療報酬下落が年内に全国的に広がる可能性が高いと指摘した。診療報酬が前期比10%-20%下落し、試薬の値下げ要求が高まる可能性を織り込み業績予想を下方修正。目標株価を9300円から8700円に引き下げた。

  建機株:コマツ(6301)は3.4%高の2945円、日立建機(6305)は3.9%高の2798円。建機世界最大手の米キャタピラーが25日に発表した1-3月期調整後1株利益は1.28ドルとなり、市場予想62セントを上回った。野村証券は、コマツや日立建機でも鉱山機械・部品が増収となる可能性が高まっている、と指摘。鉱山機械需要は長期サイクルの転換点にあり、徐々に上向きへ転じる見込みと予想した。

  エムスリー(2413):6.1%高の2966円。17年3月期営業利益は前の期比25%増の250億円だったと25日に発表した。主力の医療ポータル事業などが伸びた。18年3月期計画は前期比16%増の290億円。クレディ・スイス証券は、成長持続を確認しポジティブと評価。ネットをインフラにして、ネットを介してヘルスケア関連事業を構築していくビジネスモデルは揺るがないとみる。また、UBS証券が投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたことも材料となった。

  サンワテクノス(8137):6.7%高の1204円。17年3月期営業利益は30億1400万円と従来計画の22億5000万円を上回ったもようと25日に発表した。中国市場でスマートフォン向け需要が堅調に推移し、前の期比では7.9%減益が一転、23%増益になる。

  ラサ商事(3023):5.3%高の799円。17年3月期営業利益は従来予想を16%上回る14億5000万円になったようだと26日午後に発表。産機・建機関連事業や環境設備関連事業で収益が想定を上回ったことに加え、販売管理費の削減も寄与した。

  アーレスティ(5852):5.2%高の1119円。17年3月期営業利益は従来予想を13%上回る68億円になったようだと発表した。ダイカスト事業のアジアでの売上高、利益が予想を上回ったほか、アルミニウム事業も想定以上となった。

  日神不動産(8881):7.9%高の598円。17年3月期営業利益は従来予想を25%上回る70億円になったようだと発表した。新築マンショ分譲の販売戸数が想定より100戸超増加した上、オフィスビルの販売予定物件前倒しになり売上高が増加。販管費削減も利益を押し上げた。

  アークス(9948):5%安の2391円。大和証券は、投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。18年2月期は新システム稼働に伴う費用増が想定以上に大きいなどと指摘、業績が減速すると分析した。目標株価は3200円から2700円に変更。

  東急建設(1720):4.2%高の903円。17年3月期営業利益は172億円と従来計画を14%上回ったようだと発表。工事採算の向上に伴う完成工事利益が増加した。15円を計画していた期末配当は21円に増額する。

  世紀東急工業(1898):8.2%高の584円。17年3月期営業利益は64億円と従来計画を21%上回ったようだと発表した。工事の施工が順調に推移し売上高が増加、前の期比16%減が一転し1.7%増となる。期末配当計画は15円から17円に修正、業績を勘案し特別配当を5円から7円に増やす。

  三洋貿易(3176):14%高の2071円。17年9月期営業利益予想を42億円から48億円に上方修正した。上期までにゴム関連商材や自動車部品、機械資材関連商材の販売が好調に推移、下期も底堅いと見込んだ。年間配当計画を50円から58円(前期は49円)に引き上げた。

  エスアールジータカミヤ(2445):6.5%安の534円。17年3月期営業利益は従来予想を31%下回る23億5000万円になったようだと発表。韓国とフィリピンの子会社の売上高が想定を大幅に下回り、このうちフィリピン子会社は営業損失となった。同社は建設用仮設機材のレンタルなどを手掛ける。

  アセンテック(3565):25日に東証マザーズ市場に新規上場した。上場2日目に付けた初値は5950円と公開価格2000円の3倍だった。同社は、企業などがデスクトップ環境を仮想化し、サーバー上に集約する仮想デスクトップインフラ(VDI)を中心としたITソリューションの販売、コンサルテーションなどを行う。終値は6950円。

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