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NY外為:円が111円台に続落、逃避需要が後退-ユーロは上昇

更新日時

25日のニューヨーク外国為替市場では円が続落。対ドルでは2週間ぶり安値となった。カナダとの貿易を巡る米国の動きに対する懸念が市場を混乱させた。市場ではフランス大統領選前に組んだヘッジ目的の持ち高を解消する動きも続いている。

  複数の材料が重なり、フローが交錯した。欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の経済情勢について明るい見解を示す可能性があるとのリポートを受け、ユーロは上昇。円は逃避先としての持ち高が解消され、主要9通貨の全てに対して下落した。カナダ・ドルは米ドルに対して1年2カ月ぶり安値を付けた。トランプ米大統領はカナダ産針葉樹製材の輸入に相殺関税を適用し、カナダの酪農製品の輸出政策を批判した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比1.2%高の1ドル=111円09銭。ユーロは対ドルで0.5%上げて1ユーロ=1.0926ドル。対円では1.7%上昇し1ユーロ=121円37銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。

Not Neighborly

  一部のECB当局者は、6月に刺激策の縮小について若干のシグナルを送る余地があるとみていると、ロイター通信が事情に詳しい関係者3人を引用して報じた。フランス大統領選でユーロ懐疑派の候補者2人による決選投票のリスクがなくなったことが背景。今月27日の政策決定会合で文言を変更しようという意欲はほとんど見られないという。

  短期的には来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合やフランス大統領選挙の決選投票などが控えており、手堅いスタンスが強まるとみられる。

  ユーロはモデルファンドからの需要に一貫して支えられ、対円では121円65銭と、1カ月ぶりの高値を付けた。5月7日のフランス大統領選挙の決選投票では、最近の世論調査で極右のルペン国民戦線(FN)党首を大きく引き離している中道・独立系のマクロン前経済相が勝利すると予想されており、ユーロは最近の下落分を埋める可能性がある。

  カナダ・ドルは主要9通貨のうち8通貨に対して下落した。米ドルは1.3626カナダ・ドルと、2016年2月以来の高値に上昇。メキシコ・ペソに対しては1カ月ぶり高値となった。

  ドルは対円で111円19銭まで上昇した。匿名を条件に話したロンドンとニューヨークのトレーダーによれば、110円90銭でストップロスの買いが誘発された。4月10日の高値111円58銭がテクニカルな上値抵抗線。

原題:Yen Extends Declines as Haven Trades Unwind, Euro Gains(抜粋)

(第4段落以降を追加し、更新します.)
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