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4月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:円が対ドル111円台に続落、逃避需要が後退-ユーロは上昇

  25日のニューヨーク外国為替市場では円が続落。対ドルでは2週間ぶり安値となった。カナダとの貿易を巡る米国の動きに対する懸念が市場を混乱させた。市場ではフランス大統領選前に組んだヘッジ目的の持ち高を解消する動きも続いている。

  複数の材料が重なり、フローが交錯した。欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の経済情勢について明るい見解を示す可能性があるとのリポートを受け、ユーロは上昇。円は逃避先としての持ち高が解消され、主要9通貨の全てに対して下落した。カナダ・ドルは米ドルに対して1年2カ月ぶり安値を付けた。トランプ米大統領はカナダ産針葉樹製材の輸入に相殺関税を適用し、カナダの酪農製品の輸出政策を批判した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比1.2%高の1ドル=111円09銭。ユーロは対ドルで0.5%上げて1ユーロ=1.0926ドル。対円では1.7%上昇し1ユーロ=121円37銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。
  一部のECB当局者は、6月に刺激策の縮小について若干のシグナルを送る余地があるとみていると、ロイター通信が事情に詳しい関係者3人を引用して報じた。フランス大統領選でユーロ懐疑派の候補者2人による決選投票のリスクがなくなったことが背景。今月27日の政策決定会合で文言を変更しようという意欲はほとんど見られないという。

  短期的には来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合やフランス大統領選挙の決選投票などが控えており、手堅いスタンスが強まるとみられる。

  ユーロはモデルファンドからの需要に一貫して支えられ、対円では121円65銭と、1カ月ぶりの高値を付けた。5月7日のフランス大統領選挙の決選投票では、最近の世論調査で極右のルペン国民戦線(FN)党首を大きく引き離している中道・独立系のマクロン前経済相が勝利すると予想されており、ユーロは最近の下落分を埋める可能性がある。

  カナダ・ドルは主要9通貨のうち8通貨に対して下落した。米ドルは1.3626カナダ・ドルと、2016年2月以来の高値に上昇。メキシコ・ペソに対しては1カ月ぶり高値となった。

  ドルは対円で111円19銭まで上昇した。匿名を条件に話したロンドンとニューヨークのトレーダーによれば、110円90銭でストップロスの買いが誘発された。4月10日の高値111円58銭がテクニカルな上値抵抗線。
原題:Yen Extends Declines as Haven Trades Unwind, Euro Gains(抜粋)

◎米国株:続伸、ナスダック総合初の6000台引け-減税期待が広がる

  25日の米国株式相場は続伸。主要株価指数は過去最高値に接近。ナスダック総合指数は連日の最高値更新となり、この日は初の6000台で引けた。企業決算が好感される中、トランプ政権による税制改革の公約実現へ期待が広がった。

  S&P500種株価指数は14.46ポイント(0.6%)上昇の2388.61。ダウ工業株30種平均株価は232.23ドル(1.1%)高い20996.12ドル。ナスダック総合指数は41.67ポイント(0.7%)上昇の6025.49。

  個別銘柄では決算を発表したキャタピラーが8.1%上昇。マクドナルドも5.5%と大きく上げた。

  ブルームバーグ商品指数が7営業日ぶりに上昇し、S&P500種セクター別の素材は1.6%上昇。フリーポート・マクモランが7.1%、デュポンは3.6%それぞれ値上がりした。

  ウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレーが大きく上げ、S&P500種の金融は0.8%高。公益事業と電気通信サービスは小幅安。

  S&P500種採用の住宅建設株の指数は1.3%下落。カナダ産針葉樹製材に対する関税で、住宅建設コストが上昇することが懸念された。

  米証券取引所全体での出来高は約73億株。エクスプレス・スクリプツやライダー・システム、CRバード、ラボラトリー・コープが商いを集めた。

  ベン・レイドラー氏率いるHSBCのアナリストチームはリポートで、低リターンの時代において米国株は依然「相対的には逃避先」ではあるが、リフレリスクが残ると指摘した。
原題:MARKET WRAP: U.S. Stocks Cap Biggest Two-Day Bump Since Election(抜粋)
Nasdaq Composite Tops 6,000, Tariff Sinks Loonie: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:下落、株式相場の上昇で-イールドカーブはスティープ化

  25日の米国債相場は下落。午後に入り下げ幅を拡大する展開となった。原油相場が上昇する中、米株式相場がエネルギー株を中心に値上がりし、終盤になってもリスクオンの地合いが続いたことが背景にある。

  長期債を中心に利回りは上昇し、5年債と30年債の利回り差(イールドカーブ)は縮小から拡大に転じた。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.33%。30年債利回りは6bp上げて2.99%。

  市場参加者はホワイトハウスが26日の公表を予定している税計画の詳細を待っており、そうした中で米国債は午後に入り下げ足を速める展開となった。一部報道によれば、この税計画は連邦法人税率を現行の35%から15%に引き下げる内容となっている。

  5年債と30年債の利回り差は拡大し、113bpを超えた。

  この日は主要企業の決算が予想を上回ったことを手掛かりに朝方からリスクオンの地合いとなっていた。
原題:USTs Extend Declines Through Monday’s Lows; Curve Steepens(抜粋)
原題:Treasuries Slump Into Close Ahead of Trump Tax-Plan Details(抜粋)

◎NY金:続落、2日間では7週ぶり大幅安-米減税期待で株式相場上昇

  25日のニューヨーク金先物相場は続落。2日間の下げとしては過去7週間で最大となった。米法人税率が現行の35%から15%に引き下げられるとの観測を背景に、企業業績が押し上げられるとの楽観が広がった。

  BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の商品トレーディング担当ディレクター、タイ・ウォン氏は電子メールで、「報道によるとトランプ米大統領は予想より大幅な法人税率引き下げを提案する可能性があり、米国株を支えている。それが銅を支えている可能性があり」、金の妙味を低下させていると述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.8%安の1オンス=1267.20ドルで終了。今週に入ってからは1.7%安と、中心限月の2日間の値動きとしては3月3日以来の大幅下落。

  銀先物は6営業日続落と、2015年11月以降で最長の連続安。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物は下落、パラジウムは上昇した。
原題:Trump’s Tax Cut Proposal Increases Wedge Between Gold and Copper (抜粋)

◎NY原:7日ぶり反発、米在庫に関心移り下げ一巡

  25日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が7営業日ぶりに上昇。26日に米エネルギー情報局(EIA)が発表する週間統計を控え、米原油在庫が3週連続で減少したとの観測が広がった。ロシアが減産延長で協調するかどうかの判断を下すのは5月の石油輸出国機構(OPEC)総会後になるとのノバク・エネルギー相の発言を受け、序盤は下げていた。

  エナジー・アナリティクス・グループ(フロリダ州ウェリントン)のディレクター、トーマス・フィンロン氏は電話取材に対し、「曖昧な」ロシア当局者発言を受けて序盤は下落したものの、週間統計の発表を控えて相場の焦点が米国の在庫に移ったと指摘した。またIAFアドバイザーズ(ヒューストン)の調査ディレクター、カイル・クーパー氏は、「相場がかなり下げ進んできたため、下げ止まる頃合いだった」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比33セント(0.67%)高い1バレル=49.56ドルで終了。日中は3月29日以降で最も安い48.87ドルまで下げる場面もあった。北海ブレント6月限は50セント(1%)上げて52.10ドルで取引を終えた。
原題:Oil Rises First Time in Seven Days as U.S. Supplies Seen Falling(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、5日続伸-仏大統領選への期待で不動産株高い

  25日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は2月以降最長の5営業日続伸。フランス大統領選の第1回投票で中道派候補が決選投票に進んだことがこの日も材料視された。スウェーデンのトラックメーカー、ボルボなどが予想を上回る決算を発表したことも好感された。

  ストックス600指数は前日比0.2%高の386.91で終了。テクノロジー銘柄の上げが目立った。オーストリアの半導体メーカー、amsは20%高と急伸。年内の受注が増えるとの見通しが買いを誘った。

  業種別指数では、不動産株指数が上昇率首位。シャルル・ボワシエ氏を含むUBSのアナリストらはリポートで、世論調査の通りマクロン前経済・産業・デジタル相が大統領選で勝利すれば、減税などで成長と建設を促す同氏の政策はフランスの不動産投資信託(REIT)業界に恩恵をもたらすだろうと指摘した。

  デニス・ジョゼ氏を含めたバークレイズのストラテジストらはリポートで、「政治リスクの後退が7年にわたった企業業績低迷の終わりと相まって、海外投資家による欧州株の購入拡大を促すはずだ」と記した。

  個別銘柄では、ボルボが7.6%上昇。同社の第1四半期は58%増益だった。仏高級ブランドのクリスチャン・ディオールは11%値上がり。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのベルナール・アルノー会長と一族が、クリスチャン・ディオールの未保有株を約121億ユーロ(約1兆4700億円)で取得することを提案した。
原題:European Stocks Extend Rally After French Election, Earnings(抜粋)

◎欧州債:中核国の国債が下落、起債計画が重し-周辺国債も軟調

  25日の欧州債市場では中核国の国債の利回り曲線がスティープ化した。欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が債券2本を計80億ユーロ発行する計画について確認した
ことが重しとなった。

  ECB当局者が金融緩和縮小に向けたシグナルを6月に送る余地があるとみているとロイターが報じ、年限の短い国債も押し下げられた。

  周辺国の国債は朝方から軟調に推移。スペインが銀行団を通じて10年物インフレ連動債を発行する方針が嫌気された。
原題:Core Bonds Heavy on Supply Pressure; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為を更新します.)
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