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今村復興相が辞任、「任命責任は私に」と安倍首相-後任に吉野氏

更新日時
  • 「事実上の罷免、更迭」も政権への影響は限定的-評論家の森田氏
  • 民進は今村氏の議員辞職を要求、首相の責任追及へ-国対幹部

今村雅弘復興相が26日、東日本大震災を巡る問題発言の責任を取り、辞任した。安倍晋三首相は後任に自民党の吉野正芳衆院議員を起用し、態勢の立て直しを図る。

  安倍首相は同日午前、官邸で記者団に対し、今村氏の発言について「被災地の皆さんのお気持ちを傷つける極めて不適切な発言」と指摘。「任命責任はもとより内閣総理大臣たる私にある」と述べた上で、「国民の皆さんに心からおわびを申し上げる」と陳謝した。後任に衆院福島5区選出で自民党の吉野正芳氏を任命したことも明らかにした。

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発言を陳謝する今村雅弘氏、4月25日

Photographer: Kyodo News via Getty Images

  閣僚辞任は昨年1月の甘利明経済再生担当相以来で同8月の内閣改造後では初めて。今月18日には女性問題で中川俊直衆院議員が経済産業政務官を辞任している。

  政治評論家の森田実氏は今村氏の辞任は「事実上の罷免、更迭だ」と指摘したが、安倍政権への影響については「国会審議に多少の影響があるかもしれないが、安倍内閣の存立そのものに関わることではない」と述べ、限定的なものにとどまるとの見方を示した。


議員辞職要求

  NHKによると、今村氏は25日、自身が所属する自民党の二階俊博幹事長の派閥パーティーで講演し、震災による経済的影響について触れ、まだ東北の方だから良かったが、もっと首都圏に近かったりするとばく大な額になると発言した。

  民進党の笠浩史国対委員長代理は26日の記者会見で、今村氏の辞任について「議員辞職に値するのではないか」と述べた。同氏を復興相に任命した安倍首相の責任は「極めて重大」と語り、国会で追及していく考えを示した。国会は同日午前の参院本会議が取りやめになったほか、衆院でも午後零時現在、財務金融委員会など審議を予定していた全委員会が開かれない状況が続いている。

  復興相に任命された吉野氏は6期目。党環境部会長、環境副大臣などを歴任し、衆院東日本大震災復興特別委員長を務めている。

(第4段落に政治評論家、第6段落に民進党幹部の発言を追加します.)
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