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英国:17年度財政赤字は見通し水準に抑制、選挙追い風に-消費に減速感

  • 17年度の財政赤字は520億ポンドに縮小-3月単月では膨張
  • 1-3月期のVAT税収は0.8%減、インフレ加速が響く

英国は2016ー17会計年度(16年4月ー17年3月)の借入額を見通し付近に抑制した。ハモンド財務相にとって総選挙への支援材料となるが、インフレ加速で消費者が支出を切り詰めるなど財政の先行きには厳しさが見られる。

  英政府統計局(ONS)が25日発表した16-17年度の財政赤字は520億ポンド(約7兆3640億円)と、前会計年度から縮小した。これは当局者が先月示した517億ポンドの見通しとほぼ一致。一方で3月単月の財政赤字は51億ポンドと、予想以上に拡大した。

  こうした数値で、6月8日の総選挙に備えるハモンド財務相は財政赤字削減計画が軌道に乗っていると主張することが可能となった。16-17年度財政赤字の国内総生産(GDP)比率は9年ぶり低水準の2.6%。金融危機後には10%近くまで膨らんでいた。

  だが40億ポンドに上ったとみられる配当税収入など、財政収支改善の大半は一時的と考えられる要因が占める。さらにインフレ加速が消費者の購買力をそいでいるほか、国債費と社会保障費は増加する恐れがある。すでに消費者支出は弱まり始めたもようで、1-3月の付加価値税(VAT)収入は前年同期比0.8%減と、前期の4.1%増から減少に転じた。

原題:U.K. Public Finances Show Cracks as Consumer Slowdown Hits VAT(抜粋)

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