第一生命:円債減、外債は金利・為替次第、新分野も-17年度計画

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  • 住友生命は国内債横ばい、外債増やす-クレジット投資は3年2兆円
  • 明治安田は外債積み増し、「有力な対象はクレジット資産」と副社長

第一生命保険は2017年度の運用計画で、超低金利が続く円債と貸し付けの残高を減らす一方、外国債券は金利・為替相場の水準次第で増減させる。外国株式とオルタナティブ(代替資産)は積み増す方針だ。

  重本和之運用企画部長は25日の記者説明会で、円債については昨年度に続いて国債の残高は減らす半面、社債など信用リスクによる上乗せ金利を得られるクレジット物は増やすと説明。「プロジェクトファイナンスやアセットファイナンスなどの新規分野には積極的に取り組む」と述べた。住友生命保険と明治安田生命保険もクレジット物への取り組みを強化する。

  為替差損の回避措置(ヘッジ)を講じた外債は昨年度まで3年続けて残高を積み上げたが、今期は米利上げの進展に伴うヘッジコストの上昇により、投資妙味が薄れていくと予想。日本の長期金利が日本銀行の金融緩和策を背景に低位にとどまる中で、海外の金利水準次第で増減させる。ただ、足元の環境が続いた場合には円債よりヘッジ外債のほうがなお魅力があるので今期も増加するとみている。

  為替ヘッジしないオープン外債は為替相場の水準次第で機動的に対応する。昨年は結果として減少したが、今年度は「期初に円高に振れればリスクも勘案しながら買っていく半面、円安が進む場面が来れば売却する可能性もある」と言う。

外債積み増し-住友、明安

  また住友生命保険は国内債の残高は横ばいにとどめる半面、昨年度は1兆1700億円積み増した外債を今年度も増やす。超長期国債への投資は控え、超過収益が見込めるクレジット物への資金配分は拡大。外債では米ドル建て社債の積み増しを中心に進める。松本巌上席執行役員兼運用企画部長は同日の記者説明会で、クレジット投資は「今後3年間で国内外で累計2兆円程度」実施していくと述べた。

  明治安田生命保険は円建て債券と国内貸し付けを減らす一方、超過収益を狙って外債投資は積み増す。オープン外債は円高局面で重点的に増やすほか、ヘッジ外債は為替コストを差し引いても円債より妙味があれば積み増す。国内外で「有力な投資対象としてクレジット資産を想定している」と、山下敏彦執行役副社長らは記者説明会で説明。今年度からの3年間で国内外で8000億円ずつ、国内のハイブリット債や海外の証券化商品などに投じる方針だ。

2017年度の運用計画一覧

国内株国内債外国株オープン外債ヘッジ外債
日本生命
第一生命株価次第減少増加為替次第金利次第
明治安田横ばい減少増加円高で積み増し比較優位で積み増し
住友生命横ばい横ばい横ばい外債全体で増加外債全体で増加
三井生命横ばい▲数百億円N.A.+数千億円以上▲数百億円程度
大同生命増加横ばい増加※増加※増加

※大同生命では、外債はオープン、ヘッジの区別はせずに増加

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