コンテンツにスキップする

債券上昇、流動性供給入札順調で買い圧力-過度な地政学リスクは緩和

更新日時
  • 流動性供給入札、しっかりとした買い需要確認-パインブリッジ
  • 先物7銭高の151円05銭で終了、長期金利は0.015%に小幅低下

債券相場は上昇。前日の米国債相場が終盤に下げ幅を縮めた流れを引き継いだことに加え、この日実施の流動性供給入札が順調な結果となったことで買い圧力が強まった。

  25日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比10銭高の151円08銭で取引を開始し、午後に入ると一時151円11銭まで上昇。結局は7銭高の151円05銭で引けた。

債券先物は午後一段高の場面も

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「流動性供給入札ではしっかりとした買い需要が確認された」と指摘。「日銀のオペで中短期ゾーンの買い入れが減額されたものの、特段大きく金利が跳ね上がる感じはない」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)低い0.015%で寄り付き、その後も同水準で推移した。

  財務省はこの日、残存期間5年超15.5年以下の銘柄を対象とした流動性供給入札を実施。結果によると、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.42倍と、前回の同ゾーンの入札から上昇した。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧ください。

  24日の米債相場は下落。フランス大統領選の第1回投票の結果から、経済成長を重視する中道・独立系のマクロン前経済相が決選で勝利すると示唆されたことを背景に、10年債利回りは一時前週末比8bp高の2.32%まで上昇した。その後は買い戻しなどで2.27%に戻して終えた。

北朝鮮問題

President Trump Takes Phone Calls From Foreign Leaders In The Oval Office

電話をするトランプ米大統領

Photographer: Pete Marovich/Pool via Bloomberg

  この日は北朝鮮が朝鮮人民軍創設85周年の記念日を迎えることから、米朝間の緊張が高まる可能性があると警戒されていた。聯合ニュースが匿名の政府当局者を引用して報じたところによると、北朝鮮は元山地域で過去最大規模の砲兵部隊の実弾訓練を実施したもよう。韓国外務省によると、日米韓は国連で北朝鮮に関する追加の措置を協議する見通しと言う。

  パインブリッジの松川氏は、「北朝鮮問題を巡っては今のところ懸念された状況は起きていない」と指摘。「仏大統領選に関しては、現状維持で材料としてはそろそろ消化したと言っても良い。米国の減税には期待感も生じており、株価は上昇している」と話した。
 
  この日の東京株式相場は過度な地政学的リスクの緩和などを背景に上昇。日経平均株価は前日比203円45銭高の1万9079円33銭で終了した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE