トランプ米大統領はアジア時間24日、安倍晋三首相および中国の習近平国家主席と北朝鮮問題を巡り電話会談を行った。日本では23日から空母「カール・ビンソン」など米海軍と海上自衛隊が共同訓練を実施している。

  国営の中国中央テレビ局(CCTV)によると、習主席は朝鮮半島の緊張を悪化させるような行動を慎むよう全ての関係国に自制を求めた。安倍首相は「全ての選択肢がテーブルの上にあることを言葉と行動で示すトランプ大統領の姿勢を高く評価した」と記者団に語った。

  韓国も米艦隊との共同演習を検討する一方、北朝鮮が25日の朝鮮人民軍創設85周年の記念日に合わせ、6回目の核実験を実施するとの観測が再び高まっている。金正恩朝鮮労働党委員長の祖父で建国を果たした故金日成主席の生誕記念日には、核実験実施を見送ったものの弾道ミサイルの発射実験を行った。

  トランプ米大統領は習主席との電話会談で、「北朝鮮が挑発的な態度を続けていることを非難し、北朝鮮の行動は朝鮮半島を不安定にしていると強調した」と、ホワイトハウスが発表した。安倍首相はメディアに対し、「引き続き米国と緊密に連携し、高度な警戒監視態勢を維持し、わが国として毅然(きぜん)として対応していく」との考えを示した。

  CCTVによると、習主席は電話会談で、国連安保理決議に反するいかなる行動にも中国は断固として反対するとした上で、国際情勢が急速に変化しつつあると指摘、中国と米国の定期的な接触を呼びかけた。トランプ大統領は近いうちに習主席と再び対面したいと述べ、訪中を楽しみにしていると伝えたという。両首脳は今月、米フロリダ州で初会談を行った。

  ホワイトハウスは、トランプ大統領と習主席が朝鮮半島の非核化に向けた「協調強化」で合意したことも明らかにした。

米中首脳(7日)
米中首脳(7日)
Photographer: Jim Watson/AFP via Getty Images

  北朝鮮への圧力を辞さない中国側の姿勢に対し、北朝鮮は反発。中朝メディアの非難合戦に発展した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は21日、中国の名指しを避けながらも「DPRK(朝鮮民主主義人民共和国)がその国との関係の重要性をあらためて考えなければならないという妄言を吐いている」国があるとし、その国は米国に「踊らされている」と非難した。

  これに対し中国共産党の機関紙である人民日報の国際版、環球時報は社説で、「KCNAがどれだけ多くの記事を発表しようが北朝鮮が将来にどのような措置を取ろうが、中国政府の姿勢に影響を及ぼすことはない」とした上で、北朝鮮が核実験を実施すれば、「中国政府は間違いなく、原油輸出禁止などより厳しい制裁を北朝鮮に科す国連決議を支持する」と論じた。

  KCNAはまた、米国の空母配備を批判し「このようなどう喝や脅迫をDPRKが恐れることは決してない」とし、同国は「総力戦で全面戦争に応じる」と表明した。

  日本、米国、韓国の代表は25日に東京で、北朝鮮の挑発行為阻止と中国の役割について協議する。韓国外務省が先週明らかにしている。

  別の報道によると、北朝鮮は米国の市民1人を新たに拘束し、北朝鮮に拘束されている米国民は3人になった。

米空母カールビンソン
米空母カールビンソン
Photographer: Sean M. Castellano/U.S. Navy via Getty Images

原題:Trump Speaks to Abe, Xi on North Korea Amid U.S.-Japan Drills(抜粋)
Xi Urges Trump to Show Restraint on North Korea as Drills Begin
Xi Urges Restraint on North Korea in Phone Call With Trump (1)
Xi Urges Restraint on North Korea in Phone Call With Trump (2)
Trump Criticized North Korea’s ‘Belligerence’ in Call With Xi 

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