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ユーロ大幅高、ルペンリスク後退で対ドル5カ月半ぶり高値-円全面安

更新日時
  • 決選投票の世論調査ではマクロン氏勝利の見込み-仏大統領選
  • ドル・円は一時110円台後半、北朝鮮不安でその後伸び悩む

24日の東京外国為替市場ではユーロが大幅高。週末のフランス大統領選第1回投票の結果を受け、反ユーロを掲げるルペン大統領誕生への警戒感が和らいだ。対ドルでは一時約5カ月半ぶり水準までユーロ高が進行。円は全面安となり、ドル・円は約2週間ぶりに1ドル=110円台を回復した。

  ブルームバーグ・データによると、ユーロは主要16通貨に対してほぼ全面高。ユーロ・ドル相場は早朝に一時1ユーロ=1.0937ドルと先週末21日のニューヨーク終値(1.0728ドル)から急伸し、ユーロ・円は一時3.4%高の1ユーロ=120円91銭まで上昇し1カ月ぶり高値を付けた。その後は急速に伸び悩み、1.0821ドルと119円ちょうどまで、それぞれ値を切り下げた。午後3時45分現在は1.0834ドル前後、119円35銭前後で取引されている。

ユーロが大幅上昇

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、ユーロは今朝の動きで多少ロング(買い持ち)になっている可能性が高く、「さらにポジティブなニュースが出てこないと上がりづらい」と指摘。「マクロン氏が決選投票で勝利すれば、それ自体はユーロ圏アセットにとってポジティブだろう」と語った。  
  
仏大統領選第1回投票の結果についての記事はこちらをクリックしてください

En Marche Leader Emmanuel Macron Addresses Supporters After First Round Of French Voting

マクロン仏大統領候補

Photographer: Christophe Morin/Bloomberg

  ドル・円は先週末終値の109円09銭から一時110円64銭へと11日以来の水準までドル高・円安が進行。その後は伸び悩み、同時刻現在は110円14銭前後となっている。

  春木氏は、マクロン氏が次期仏大統領となる可能性が高まり、これまでマーケットの重しとなっていた「2大不透明要因」の1つは収束しつつあるが、「北朝鮮情勢はまだどうなるかわからない」とし、まずは25日の北朝鮮の軍創設記念日が鍵になると話した。

  この日の東京株式相場は上昇。仏大統領選をめぐる不安心理の後退で、アジア時間の米株価指数先物も上昇している。また、米10年債利回りは今月12日以来となる2.3%台を回復。週末にトランプ米大統領が税制改革で26日に「重大な発表」があると述べたこともあり、先週末から一時7ベーシスポイント(bp)上げた。

リスクイベント続く

  安倍晋三首相は24日午前、トランプ米大統領と電話会談し、弾道ミサイル発射など挑発行動を繰り返す北朝鮮に強く自制を求めることで「完全に一致した」と述べた。
  
  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部外国為替・コモディティー営業部の吉利重毅部長は、25日の北朝鮮の軍創設記念日でミサイル発射や核実験など何かあれば
反射的に円買いになりやすいと指摘。26日の米税制改革も概要的なものにとどまれば失望になりやすく、28日に米債務上限引き上げ期限も控えて「さらにリスクを取りに行くのは難しい」と語った。

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