ワシントンで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が21日閉幕した。財務相らはいつ何時、回復軌道を外れることもあり得るとの警戒感を示しつつも、世界経済の上向き傾向に自信を示した。  

  カナダのモルノー財務相は会議について「世界経済は明るさを増しつつあるとの感覚が広くみられた。われわれは皆、そうした見通しに関する不透明感を減らすことの重要性を認識している」と語った。

  ポピュリスト(大衆迎合主義者)が台頭する時代に経済・外交政策上の発言が結局はどうなるのかに関心が集まっている。トランプ米大統領は中国を為替操作国と認定するとの方針を翻し、世界経済が貿易面でマイナスのショックに直面する懸念が後退することにつながっている。23日に第1回投票が行われるフランス大統領選挙では候補者のルペン国民戦線(FN)党首がユーロ離脱を掲げているが、同国国民の間で引き続き残留が支持されていることが緊張を緩和している。

  G20議長国ドイツのショイブレ財務相は同日、ブリーフィングで「われわれは将来想定され得る危機に対し経済を一段と堅固なものにする必要がある。それは、債務レベルを高めることで需要を刺激するというより、構造改革に注力することを意味する」と語った。

  また国際通貨基金(IMF)のリプトン筆頭副専務理事はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「出席者は楽観的で、成長の勢いが加速しつつあるとみている。その上で誰もが考えていることは、経済や政治、地政学といった面での不透明感が回復軌道を損ねるのか、あるいは脱線させるのかどうかだ。われわれにできることはそれが現実となる可能性を抑制することだ」と語った。

原題:Finance Chiefs Hail Growth Outlook While Fearing Political Risks(抜粋)

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