欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロが対ドル1.07ドル付近維持、仏選挙注目

  21日のニューヨーク外国為替市場でドルが堅調。フランス大統領選挙第1回投票が目前に迫る中でユーロは対ドルで1ユーロ=1.0700ドル付近を維持した。この日は概ねポジション調整と連動した動きとなった。21日夜からは大統領選挙に関連する世論調査はブラックアウト期間に入る。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇した。トランプ米大統領は税制改革に関連し、26日に重大な発表があると述べた。AP通信とのインタビューでは、来週発表される計画の下で個人と法人は「大規模な減税」を享受すると語った。
 
  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%未満の上昇。ドルは対円で0.2%安の1ドル=109円09銭。対ユーロでは0.1%下げて1ユーロ=1.0728ドル。

  フランス大統領選挙の第1回投票では有力候補者4人による混戦が続いている。投票日は23日。世論調査に基づくと、ルペン国民戦線(FN)党首と中道のマクロン前経済相が決選投票に進むとみられている。調査通りの結果となった場合、ユーロにとってやや支援材料となる可能性があるほか、世論調査に対する信頼感も高まる可能性がある。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る投票や米大統領選挙では世論調査とは異なる結果となった。

  このほか共和党のフィヨン元首相とマクロン氏が勝利してもユーロの強材料となる可能性がある。ルペン氏と共産党系のジャンリュック・メランション氏が勝利した場合はユーロにとって非常にネガティブな展開となる可能性がある。

  フランスの選挙結果次第でユーロに対するリスクが高まった場合、円が安全逃避先として恩恵を受ける可能性もある。
原題:Euro Holds Near 1.0700 as Traders Look Toward French Vote Sunday(抜粋)

◎米国株:下落、税制計画の公表見通しで最安値は離れる

  21日の米株式相場は下落。週末のフランス大統領選第1回投票を控え、この日の金融市場では慎重姿勢が広がった。

  S&P500種株価指数は取引終了直前に下げを拡大。ただ、ホワイトハウスが税制計画を来週公表するとトランプ大統領が述べたことを受けて、相場はこの日の最安値は上回る水準で引けた。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2348.69。ダウ工業株30種平均は30.95ドル(0.2%)下げて20547.76ドル。

  S&P500種の業種別11指数では、公益事業の指数が0.5%高。一方でエネルギー株指数は0.4%下げた。原油相場の下落が手掛かりとなった。

  出来高で目立った銘柄はマテルやエトナ、インターパブリック・グループなど

  ホワイトハウス高官は、トランプ政権は来週後半に個人ならびに法人に関する税制計画を公表する予定だと明らかにした。

  またトランプ大統領はAP通信とのインタビューで、来週発表される計画の下で個人と法人は「大規模な減税」を享受すると語った。  
原題:U.S. Stocks Fall, Bonds Mixed Before French Vote: Markets Wrap(抜粋)
原題:MARKET WRAP: U.S. Stocks Drop as Bank, Phone Stocks Decline(抜粋)
原題:White House Said to Release Tax Plan Next Week(抜粋)

◎米国債:仏選挙控えほぼ変わらず-米減税期待で上げ失う

  21日の米国債相場はほぼ変わらず。23日のフランス大統領選挙第1回投票を控え世界的に金融市場は慎重なムードとなり、米国債は前日のレンジ内にとどまった。

  ニューヨーク時間午後5時過ぎ現在、10年債利回りは前日比約2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇の2.25%。トランプ米大統領が個人・法人税の改革計画を来週公表すると述べた後、米国債は上げを失った。

  BMOのストラテジスト、イアン・リンジェン、アーロン・コーリ両氏はリポートで、「米政府はこの数週間はシリアと北朝鮮に集中していたが、ここに来て事実上の”リセット”ボタンを押したようだ」と指摘。「米国債市場では明らかに、今回の政治公約が守られる確率ははるかに低いとみられている」と続けた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長はCNBCのインタビューで、このところ一部で弱い内容の経済データが見られるものの、今年あと2回の利上げという軌道から金融当局が外れる可能性は低いとの認識を示した。

  フランス大統領選挙の第1回投票はニューヨーク時間の23日午後2時に締め切られる。
原題:Treasuries Steady Before French Vote; Trump’s Tax Vow Trims Gain(抜粋)  

◎NY金:続伸、仏選挙控え4年ぶりの低ボラティリティー

  21日のニューヨーク金は続伸。フランス大統領選挙の第1回投票を控え、ボラティリティー(60日ベース)は2013年2月以来の低水準となった。

  ニューヨーク時間午後3時24分現在、金スポット相場は前日比0.3%高い1オンス=1285.59ドル。

  「この水準では買い抵抗感がある」一方、「仏選挙を控え、また北朝鮮情勢を踏まえて(金を)ショートにしたくないとの感触が広がっている」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏。

  銀、プラチナ、パラジウムのスポット相場はいずれも下落。
原題:Gold Advances as Price Swings at 4-Year Low Before French Vote (抜粋)
◎NY原油

◎欧州株:ストックス600、ほぼ変わらず-仏株は下落、大統領選を控え

  21日の欧州株式相場はほぼ変わらず。大統領選の第1回投票を23日に控えたフランスでは売りが優勢だった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比ほぼ変わらずの378.12で引けた。週間ベースでは0.7%安と、1月下旬以来となる下げを記録した。

  フランスのCAC40指数は前日比0.4%安。取引中に1%下げる場面もあった。仏大統領選挙に関するオピニオンウェイの日次世論調査で、第1回投票についてマクロン前経済相の支持率が23%、ルペン国民戦線(FN)党首は22%でいずれも変わらずだった。

  ルービニ・グローバル・エコノミクスのシニアエコノミスト、ラース・ルンドクビスト氏は、「極右のルペン氏の大統領就任の可能性を巡る懸念があるが、左翼系のメランション氏勝利を危惧する別のリスクシナリオもある」とし、「ルペン氏かメランション氏のいずれかが決選投票に進んだ場合、市場の警戒感がやや長引くだろう」と語った。
  
  個別銘柄では、仏ヨーグルトメーカーのダノンが一時2.9%下げた。3四半期連続で販売量が低下したことなどが嫌気された。
原題:Europe Stocks Steady Before Sunday First-Round Vote in France(抜粋)

◎欧州債:フランス債が下落、ドイツ債ほぼ変わらず-大統領選投票控え

  21日の欧州債市場ではフランス国債が下落した。大統領選挙の第1回投票を23日に控え、ユーロと共に売られる展開となった。

  フランス国債の利回りは幅広い年限で2-3bp上昇。ドイツ国債利回りはほぼ変わらず。
原題:Bunds Stable, OATs Reverse Gains; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)
U.S. Stocks Drop as Euro Slips Before French Vote: Markets Wrap (抜粋)

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