ソニーは21日、2017年3月期通期の連結純利益速報値について、従来予想の260億円から2.8倍の730億円になったと発表した。連結営業利益が費用の下振れなどでほぼ全ての分野で想定を上回ったことなどが理由。

  発表資料によると、金融分野ではソニー生命保険の繰越保険契約費償却額の減少、その他の分野では半導体を中心に費用が従来予想を下回る見込みとなり営業利益を押し上げた。純利益は従来予想を大幅に上回ったが、16年3月期実績1478億円の半分の水準。

  米国モーニングスターの伊藤和典アナリストは、今期の業績回復を裏付けるものと前向きに評価。ただ「もともと新年度への期待値は高く、今回は内訳も細かく出ていない」として冷静に受け止めている。半導体分野については円高傾向で収益環境が厳しい中、業績底上げへの貢献度は大きいとみている。

  前期純利益の当初予想は800億円だったが、電池事業の売却損失や映画事業の減損で10月と2月に2度下方修正していた。ソニーの21日の株価終値は前日比0.6%高の3592円だった。

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