債券トップ運用者が警告-中国の信用リスク無視するなら危険覚悟を
Bloomberg News-
投資家はデフォルト増の可能性見過ごしている-海富通基金の何謙氏
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同氏のファンドは2014年以降、競合の99%を上回る運用成績
中国の債券に投資する人は信用リスクの高まりに十分な注意を払っていない。トップクラスの債券ファンド運用者が警告した。
海富通基金(HFTインベストメント・マネジメント)で「フォルティス・ハイトン・ピュア・ボンド・ファンド」を運用する何謙氏は、一部の市場参加者が経済状態の改善と短期金利上昇の影響を重要視し、デフォルト(債務不履行)増加の可能性を見過ごしていると指摘した。
何氏は「信用事由がそれほど多くなかった昨年のこの時期の方が、投資家が信用リスクにより多く注意を払っていたのは興味深い。そうしたリスクは投資家の記憶から消えてしまったようだ」と述べた。ブルームバーグのデータによると、運用資産8億9500万ドル(約980億円)の同氏のファンドは2014年以降、競合ファンドの99%を上回る成績を挙げている。
ブルームバーグの集計では、今年に入って中国本土市場で社債デフォルトとなった件数は7社の10件に上る。昨年は通年で29件だった。
原題:Ignore China’s Credit Risks at Your Peril, Says Top Bond Manager(抜粋)
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