ベネズエラのマドゥロ大統領に対する大規模抗議デモが19日に行われた首都カラカスでは、20日も緊迫したムードが続いた。街路にはごみやがらくたでバリケードが築かれ、商店はシャッターを下ろし、散発的に催涙ガスが使用された。

  野党連合は20日、首都と主要都市で前日実施したデモをこの日も継続するよう呼び掛けた。マドゥロ大統領による国家機関掌握や経済政策に反発する数十万人が抗議行動に参加した。デモ隊と治安部隊や政権支持者との衝突で3人が死亡。3週間前に抗議デモが始まって以来の死者数は7人に上った。

4月20日、カラカスで倒木をトラックから降ろしてバリケードに使うデモ参加者
4月20日、カラカスで倒木をトラックから降ろしてバリケードに使うデモ参加者
Photographer: Federico Parra/AFP via Getty Images

  マドゥロ大統領は前日に抗議デモを右翼によるクーデターの企てだと呼んで反体制派の訴追も辞さない構えをみせつつ交渉の可能性を残したが、20日は沈黙したままだった。同国の検察当局によると、19日の抗議デモでは300人余りが逮捕された。

  カラカスを拠点とする政治アナリストのディミトリス・パントゥラス氏によると、3桁のインフレ率と深刻な経済収縮でマドゥロ大統領の支持率は20%前後に低迷し、政権は3年前に比べて相当弱体化しているという。

原題:Caracas on Knife-Edge as Maduro Protesters Erect Barricades (1)(抜粋)

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