米政権、鉄鋼輸入を正式調査-USスチールはITCに申し立て

  • 通商拡大法の下で鉄鋼輸入が安全保障を損ねていないかを調べる
  • USスチールは中国メーカーに対する反トラスト訴訟復活求める

トランプ米政権が鉄鋼輸入を巡る調査を正式に開始した。USスチールは米国際貿易委員会(ITC)に対し中国の製鉄各社が違法な価格カルテルを通じ米国の製鉄業界に打撃を与えているとの申し立てを行った。

  トランプ大統領は20日、商務省に調査を指示する覚書に署名。調査はすでにスタートしており、通商拡大法232条の下で鉄鋼輸入が米国の安全保障を損ねていないかを調べる。大統領は「米国の鉄鋼にとって歴史的な日であり、特に重要なのは米国の鉄鋼労働者にとってそうであることだ」と述べた。

  ロス商務長官はホワイトハウスでの記者会見で、「鉄鋼生産能力を減らすとの中国側の繰り返しの主張にもかかわらず」輸入は増えていると指摘。「国内の産業にとって極めて深刻な影響がある」と話した。

  北朝鮮の核開発・ミサイル計画への対応で中国の協力を求めているこの時期の鉄鋼輸入調査は中国との緊張を高めないかとの記者からの質問に対し、今回の調査は「中国とは何の関係もなく、世界的問題」に対応するものだとロス長官は答えた。

  ITCも同日、中国メーカーに対する反トラスト(独占禁止)訴訟を復活させるべきだとのUSスチールの主張を聴取。ITCの判事は昨年11月、ITCにはこの問題を審理する法的権限がないとしてUSスチールの訴えを退けていた。

原題:Trump Orders Steel Imports Probe as U.S. Steel Fights China (1)(抜粋)

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