米個人向け住宅ローン債権回収最大手の1社、オクウェン・ファイナンシャルの株価が20日、半減した。口座の不当取り扱いや一部で違法差し押さえがあったとの新たな疑惑浮上がきっかけ。

  株価は前日から2.91ドル下げて2.49ドルで終了。下落率は54%と、過去最大だった。
  
  連邦および州当局はフロリダ州に本拠を置くオクウェンで幅広い不正があったとみて、同社による新事業取得を阻止した。州当局は問題解決のため、同社を管理下に置く可能性にも言及。オクウェンは当局の主張に根拠はなく、消費者に著しい損害を与えてはいないと主張している。

  オクウェンは、2008年の金融危機後に米主要銀行などがサブプライム住宅ローン債権を処理するのに重要な役割を果たした。こうした銀行が手放したい関連事業を買い取り、09年から13年末までに同社が集めたローン債権は8倍に膨らんだ。引き取った住宅ローンに関しては、借り手が自宅を手放さないで済むよう条件改善に取り組むとしていたが、これに必要な投資をしてこなかったと当局側がこれまでに指摘している。

  米消費者金融保護局(CFPB)は20日、オクウェンをフロリダ州連邦地裁に提訴し、正確な月次報告書の送付や税の取り扱いなど基本的業務に不手際があったと主張。その結果、消費者が不当な差し押さえや手数料を支払わされるなど、被害を受けたとしている。同州の司法長官も同様の訴えを起こした。オクウェンは発表文で、同社のローン回収は消費者に「大きな利益」を与えてきたとした上で、13年以降にリスク、監査、法令順守に関わる人員350人余りを採用したとして、CFPBが挙げた問題の多くは既に13年時点での和解で対応済みだと反論した。
  

原題:Subprime Mortgage Giant Ocwen Rocked by U.S. Suit Claiming Abuse(抜粋)

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