ロンドン脱出するバンカーに悪いニュース-パリはもはや割安ではない

  • 今年1-3月のパリの住宅価格上昇率は前年同期比9%とデタビアン
  • ロンドンの住宅価格のパリに対するプレミアムは71%に縮小

欧州連合(EU)離脱の選択が行われた英国民投票後にロンドンからパリに転勤するバンカーらは、高級住宅価格が値下がりする市場から過熱する場所に引っ越しを余儀なくされることになる。

  不動産調査会社ロンレスのフランス部門デタビアンは、ポンド安の影響で「パリとロンドンの住宅価格差が過去1年で著しく変動した」と指摘。「2016年の初め以降にパリの価格が上昇し始めたのに対し、ロンドン中心部の価格は下落した」と説明した。

  ロンドンから移り住むバンカーにとって、これは悪いニュースだ。英銀HSBCホールディングスの経営幹部らによれば、同行は最大1000人のトレーダーをパリに移転させる計画だ。デタビアンによると、今年1-3月(第1四半期)のパリの住宅価格上昇率は前年同期比9%だったが、ポンド建て換算では22%に達する。

  ロンドンの高級住宅価格が急騰したのに対して、パリの価格が下落した2012年から15年にかけての状況が逆転したことを現状は示唆する。ロンドンの住宅および集合住宅価格のパリに対する上乗せ価格(プレミアム)は、15 年半ばの段階では130%を上回っていたが、今年3月には71%に縮小した。ブルームバーグが集計したデータでは、ポンドの対ユーロ相場は過去1年で5.5%下げた。

住宅価格の推移

Bloomberg

原題:Paris Home Price Surge Means Less Value for Brexit-Hit Bankers(抜粋)

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